第7話女神の加護と職業



 俺は今、セリアと村長の息子であるレオンの三人で村を見て回っている。




 正直言って、村長の息子ゴブリン置いてくればよかった




 レオン、いや、あのゴブリンのような村長の息子ゴブリンが、俺の体をジロジロ見ながら言い寄ってきているのが、すごく不快だ。正直言って、ゴブリンと大差ないどころか、ゴブリンの方がまだマシだ。殺しても問題ない分、あっちの方が少なくとも迷惑をかけない。


 セリアもさっきから何も言わない

 黙り込んでいるということは、きっとあのゴブリンと何かあったんだろう



 さっきからずっと、自分がこの村でどれだけすごいのかを語っているけど、さ程も興味ない

 さっさと村長の息子ゴブリンと別れてセリアと二人で村を見て回りたい





 そういえば『隠密』スキルがあったな、村長の息子ゴブリンで試してみよう



 村長の息子ゴブリンが自慢話をしてる隙に『隠密』スキルを使ってセリアと逃げ出そう

 どれぐらい効果があるかは分からないが、ないよりマシだろう


 セリアに近づき小声で


「セリア一緒に逃げようか」


 セリアは驚いたような顔をしていたが、静かに頷き、手を握ってくれた



 スキル『隠密』発動



 手が触れている対象にも効果があるのか俺とセリアの気配が薄まったような感じがした


 すぐさま近くにあった、農具置き場の物陰に隠れて見つからないようにセリアを抱きしめた。 村長の息子ゴブリンは俺たちを見失ったのか、辺りを見渡しながら、「どこに行った」と喚いている


 一緒に隠れているセリアは俺が何をしたのか分からず、目を丸くし驚いて声が出ないよう片手で口を塞いでいた


 俺、女の子とこんな密着するなんて初めてだ

 セリアから髪から女の子のいい匂いがして、めちゃくちゃ心臓がドキドキしてる

 

 大丈夫かな?心臓の音セリアに聞こえてないかな




 少し経つと村長の息子ゴブリンは村長宅の方に帰っていた


 農具置き場の物陰から出て


「は〜〜〜〜〜バレなくてよかった」


 村長の息子ゴブリンに、バレないように抱きしめていたセリアを離してあげると、セリアが顔を真っ赤にして俯いている



 やっべ!  

 

 隠れるためとはいえいきなり抱きしめつのはダメだったか




「ご、ごめんね、いきなり抱きしめちゃって でもほら、レオンから隠れるに必要だったからつい」




 セリアが目を彷徨わせ顔を赤く染めながら


「だ、大丈ぶでしゅ   レオンさんが戻って来るかもしれないので移動しましょう」


「あまり人が来ない場所がありますので」

 

 あまり大丈夫じゃなさそう











 俺はセリアに案内され村の中央にある古びた教会にやってきた


 教会は石積みでできており、入口の木製の扉は今にも壊れそう

 扉には鍵がなく誰でも入れるそうだ


 セリアに連れられ中に入ると長椅子と奥には所々かけた古そうな女神の石像が置いてある


 少し埃っぽいがきれいに保たれている


「ここは、私のお気に入りの場所です

一年に一回、祝福の加護を授かる時にしか使われないため村の人たちはあまり来ないんですよ」


「祝福の加護?」


「12歳になった時に教会でお祈りをすると運命の女神ソリスティア様からその人にあった加護がもらえるんですよ

 私も12歳の時ここでお祈りをして『農業』の加護を授かったんです」


 セリアのステータスは確か


『ステータス』

 名前セリア 年齢14

 職業 見習い農家

 Level1

 筋力8

 体力8

 頑丈5

 魔力2

 知力4


『農業』の加護をもらったから職業が見習い農家になったのか



「加護って何回ももらえたりするの?」


「人によっては最初と違う加護を授かる人もいるらしいですが、基本は一人一つの加護ですよ。」

「また、加護に沿った経験を積んでお祈りをすると加護が強くなるそうです」


「私のお父さんとお母さんも『農業』の加護を授かり経験を積んで加護が強くなったそうです」


 加護をもらうと加護に沿った見習い職業につくことができて、経験を積むと見習いがなくなるって、認識で大丈夫そうだな



「ちょっとお祈りしてもいい?」

「はい、大丈夫ですよ」








 女神の石像の前で片膝をつき女神に祈る

 

 今の俺のステータス的に魔法使いだよな







 お願いです女神様

『魔法を使わしてください』


 体の奥から熱がこみ上げて来る感じすると頭の中で




『加護を選んでください』


【鑑定の加護】

 → 『見習い鑑定士』の職業に就く。鑑定系スキルに補正。


【魔法の加護】

 → 『見習い魔法使い』の職業に就く。魔法系スキルに補正。


【魅了の加護】

 → 『見習い魅了魔法使い』の職業に就く。魅了系スキルに補正。


【生存の加護】

 → 『生存者』の職業に就く。自己回復系スキルに補正。


【戦闘の加護】

 → 『戦士』の職業に就く。武術系スキルに補正。




 まじか、自由に選べる感じですか

 セリアの話を聞く限り、他の人たちは授かるまでなんの加護か、わからないっぽいけど



 上から『鑑定』の加護

 今でも大助かりの鑑定スキルがもっと強くなるけど、今の俺には戦いで使えるスキルを優先したい


『魔法』の加護

 みんな一度は使ってみたい魔法が、使えるようになるかもしれない加護

 またゴブリンとの戦いになるかもしれないし、俺のステータス的にもあってる


『魅了』の加護

 文章的に魅了系魔法の特化型魔法使いになれそうだけど、『魅了』は地雷疑惑があるからな〜  (保留)


『生存』の加護

 ゴブリンから逃げている時だったら欲しかったけど

 今は戦えるスキルが欲しいからなしで


 最後に『戦闘』の加護

『武術』系スキルに補正がかかるけど、俺、今まで一度も武器使ったことがない



 う〜〜ん

 俺的には『魔法』か『鑑定』の加護を選びたい

 サリアが言うには後から変えられた人もいるらしいから


 ここは、『魔法』の加護でお願いします




『魔法』の加護

 → 『見習い魔法使い』の職業に就く。魔法系スキルに補正。




『『魔法』の加護が選択されました』


『個体名ノアの職業を見習い魔法使いに変更いたします』


『新たにスキル『無属性魔法』Level1を獲得しました』

『新たにスキル『魔力操作』Level1を獲得しました』

『新たにスキル『杖術』Level1を獲得しました』


『新たに職業スキル『魔法威力上昇』Level1を獲得しました』





 目の前の女神の石像が光り輝き、光の粒子が体に流れ込んで来た










『ステータス』

 名前 ノア

 年齢 13

 職業:見習い魔法使い

 Level: 2

 筋力: 8

 体力: 13

 頑丈: 7

 魔力: 20

 知力: 15

『職業スキル』

 魔法威力上昇(Level1)

『スキル』

 鑑定(Level 2)魅了(Level 3)隠密(Level 1)

 無属性魔法(Level 1)魔力操作(Level 1)杖術(Level 1)


『固有スキル』

 環境適応



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