第8話 閲覧注意の話
閲覧注意の話です。
この話は動物の悲しい話を書いているので人によっては不快に感じると思います。(胸糞注意でもあります)。苦手な方はスルーでお願い致します。
私は小学2年生の時に猫を飼った。1匹目は三毛猫だった。当時は室内で飼うという常識はなく部屋と外を自由に行き来していた。名前はにゃんこ先生だ。ほぼ野良猫なのでそんなに懐いて来る事はなかったがとても可愛かった。けれどにゃんこ先生は1年経たないうちに居なくなってしまって悲しかった。
その後に来た猫も野良猫で名前はかんべえだ。
このかんべえを飼った事を思い出すと辛くなる。借金ニートのクズ父が居るのに猫なんて養える訳がなかったのだ。かんべえはメス猫だった。その頃に避妊手術をするという知識があったのか分からないが、かんべえはその避妊手術を受けなかったせいで子供が出来た。それなのに父と母はそのままにしてるので猫は増えて行った。そしてその頃に両親は離婚した。それまでは母が管理栄養士として給食の仕事をしていたので猫の餌に残飯などを持って帰って来てたが(今だと非常識だがその当時は普通に人間の食べる物を与えていた)、離婚して母と私と妹が家を出るとクズ父しか居ないので猫に餌をあげられなくなった。たまに行って牛乳などあげていたが猫はやせ細って行った。母に「猫が可哀想」と言っても何も言わないし何もしない。結局、猫たちは居なくなったり病気で死んだりした。
今、思うと父は人間としてダメな奴だからどうにもならないが、母はどんな心境だったのだろうか。私から見ると餌を与えない父を黙認していた様だった。こんな出来損ないの一家が猫を飼うなんてやってはいけなかったのだ。
そしてもう一つの悲しい話。
叔父の子供達が飼っていた、シベリアンハスキーのしんをそのまま置いて家を出て行ったので叔父がしんを実家に連れて来た。
祖母は犬嫌いだった。散歩どころか餌ですらあげるのを嫌がっていた。最初の頃は叔父が散歩などはしていたのだが、仕事が忙しくなり段々行かなくなった。何年かが過ぎて私の母が亡くなった。私の妹はまだ高校生だったので祖母の元から高校に通うようになった。
妹はしんのお世話をずっとしていた。しんも妹に物凄く懐いていた。けれど妹も進学が決まり祖母の家から出る事が決まった。妹はしんの事が心残りだったみたいだ。妹が居なくなっても祖母はしんの世話などするはずもなく繋がれたままになった。しんは首輪を上手い事外し脱走する様になった。そしてある日、祖母の近所の家の七面鳥をしんが嚙み殺してしまったのだ。そこの住人はちょっと変わった人で謝罪に行ったのだが「犬を処分しろ!」の一点張りだった。実際に七面鳥を殺してしまったのは事実なので、しんはそのまま保健所に連れて行かれた。
妹はその話を聞いて立ち直れなかった。私も泣いた。
私は祖母に「しんは可哀想だった。」と言うと、祖母から返ってきた答えは酷かった。
「あの子(妹)が散歩なんてするから味占めたったい。最初から無視しとればよかったと。」
と平然と言ったのだ。この人と血が繋がってるという事が嫌だと思った瞬間だった。その時に飼っていたかんべえの事も思い出した。そして自分の家族と親族は異常なのだと思った。
妹はそれ以降シベリアンハスキーの動画が見れないそうだ。
私は子供には命の大切さはずっと言い続けて行くことにしている。もし私が子供に手を上げる事があるとしたら、子供が命を蔑ろにする時だろう。
今でも猫達としんの事を思うと胸が痛くなる。母は大人で分別が出来るはずなのに見て見ぬ振りをしてた。だけど私も何もしてやれなかったので同罪だ。私と妹はこの罪を一生背負って生きていく。
今、猫が3匹家に居て子供と一緒にお世話している。罪滅ぼしというとズルいのかもしれないが、猫は捨てられた猫や片腕がない保護猫達だ。
命を軽んじる母や祖母の様な人間にならない様に子供を教育したい。
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