ミステリーに『動機』は大事
久保良文
第1話 ミステリーには『動機』が大事
初めまして、久保良文と申します。
今回、とある公募に「ミステリー」ジャンルで挑戦してみたのですが、その添削作業中に思いついたよしなしごとをまとめてみました。
当初は近況ノートに記載しようと思ったのですが、すごく長い文章になりそうな上に、できるだけ不特定多数の人のご意見を賜りたいなと思ったので、創作論として公開いたします。
そして大事なこととして述べておくのですが、筆者は全然ミステリーに造詣が深くない『門外漢』であります。
そのことを前提にして聞いてくれれば幸いです。
では始めます。
⚫︎
私は昔からミステリー作品やサスペンスなどが好きで、よく読んでいたのですが……はっきりいって「トリック」とか「謎」とかが、あんまり興味なかったんですよね。
「凶器はどこに消えた?」
「彼にはアリバイがある、それをどうやって解消するのか?」
「これは密室殺人だ!」
……うん。どうでもいいな!
と昔から思っています。
いや、本当にごめんなさい。
いきなりこんなことを主張されたら気を悪くする方もいそうだなと思うのですが、偽りない本心なんですね。一人の異端者の
ミステリー好きな人というのは当然『謎』が好きなんだろうと思います。ですから非常に多くの作品が、手を変え品を変えて、読者を楽しませようとトリックを考えてらっしゃるのですが……本当に申し訳ないことに、私はだいたいトリックとかそーゆーの読み飛ばしております。
用語として「クローズドサークル」とか「ノックスの十戒」なんて言葉の意味は知ってますが「それってそんなに大事なことなの?」って思ってるんですよねぇ(重ね重ね、申し訳ないです)
しかしそうなると「お前、本当はミステリーとか好きじゃないんだろ?」と疑われても仕方ないと思うのですが、これがまた、そういうわけでもないんです。
物語としては本当に好きで、よく見てたんですよね。
けれど、明確に『好き嫌い』がはっきりしておりました。
例えば、日本のミステリー漫画の二大巨頭に──
「名探偵コナン」
「金田一少年の事件簿」
──がありますが、圧倒的に後者が好きです。
前者の方も、確かに読んではいたんですが……思い返しても印象的な物語が思い浮かばないんですよねぇ。
いったい、そこにどんな違いがあるのか?
私自身、非常に不思議に思っていて、長年の謎だったんですが──自身で物語を書くようになり、ミステリージャンルに挑戦してみて、初めて気がつきました。
私、ミステリー作品って『犯人の動機』にしか興味なかったんですね。
「あの人はいったいどうして、こんな残酷な凶行にいたったのか?」
「どうしてあんな行動を取ったのか?」
そんなことばかりに意識がいっておりました。
先ほどの「名探偵コナン」と「金田一少年の事件簿」の件にしても、やっぱり後者の方が『犯人の動機』に対して解像度が高い気がするのです。
コナンくんの方は「ハンガーを投げつけられたから」というのがネタになっているほどに『動機』があっさりしているイメージが強いです。
対してハジメちゃんの方は、まあ〜、これがエグい動機がたくさんある。ちなみに私の一番好きな『犯人の動機』は「飛騨からくり屋敷殺人事件」と「邪宗館殺人事件」です。特に前者が好き。「自分の子供を殺そうと思った理由」という『謎』に対する回答がもう……エグい。
要するに、私はミステリー作品を通して「登場人物たちの心理状況」とか「その行動にいたってしまった理由」という『謎』ばかりを追いかけている読者であり、そーゆーミステリーの楽しみ方をしている人もいるよ。
という主張でした。
では次回はそんな私が「あ、ミステリーってこういう物語でもいいんだ……」と気がついた話でもしたいと思います。
……自分語りばかりで申し訳ない。
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