目指せ、生産王！ゲーム世界にいつの間にか転生しているのだが！？

四季の妖精

赤ちゃん期

　ん、ここは？え？なんか揺れてる？うーんなんか目がぼやけてよく見えない。なんか布に包まれてるのは分かるんだけど、耳もなんかうまく聞き取れないし。優しそうな女性の声…うーんこんな声の知り合いいたかなぁ。

「…にしても最近捨て子が多いわね。ん、手紙かしら？あっ名前とか種族とかそういうのが書かれてる紙ね。名前は『プラント』で人族ね。あっこっちは親からのお金かしら。」

　プラント？プラント…うーん僕がオンラインゲームするときによく使うハンドルネームだ。役割が生産者になることが多くて生物の分類の『生産者』『消費者』『分解者』の生産者から生産者→植物→プラントって結構安直に決めた名前。オフラインゲームなら、なんかハロルドにしてる。バカゲー実況を見るのにハマってたときに一度主人公といえばハロルドっしょってつけてからなんかオフラインゲームの主人公がハロルドじゃないと違和感持つようになっちゃったんだよな。うーん寝ぼけてなんかのオンラインゲーム新規ログインしちゃったかな？なんか始まりの雰囲気だよね？なんか既視感あるけど。

「ごめんね。今日からこの子も増えるの面倒見てくれる？」

「モンモ〜」

　ん？モンモ〜？鳴き声？すっごい聞き覚えあるんだけど…『IFMO（イフモ）』の牛系の母親属性モンスターの鳴き声だ！

　イフモは『Infinity Friends Monsters Online』の略でムゲトモシリーズのオンライン版としてリリースされた作品で、もともとはコントローラーでプレイするゲームだった。フレンドモンスターを相棒に多種多様なジョブにつく主人公が広い世界に旅に出るゲームでジャンルはRPGになってたけどどちらかと言うとシュミレーションゲームとかそっちのほうが近いかも？つけるジョブもいろいろでファンタジー職業定番の剣士や魔法使いから鍛冶師や錬金術師みたいな生産者、さらにはダンジョンマスターとか魔王、聖女とかあんまり普通のゲームで主人公がつくようなジョブじゃないジョブにもつけてもともとムゲトモよりもムゲジョブじゃね？って突っ込まれてた。それなりに人気で昔から愛された作品のオンライン作品で賛否両論に別れてたけどダイブシステムとフレンドモンスターの触れ合いがシナジーになってもともとのファンからも新規のファンからもそこそこの人気になってた。まぁジョブが多すぎるしモンスターも種類が多すぎるってんでちょっと嫌煙されてたところがあったんだよね。

　いやー新規の人のために情報屋クランをみんなと作って非公式ウキなんて広告収入だけで暮らせるレベルで閲覧されて。まぁ仕事は縮小して、続けてたけど。メインで遊んでるゲームだし間違えるはずないんだけどなぁ。ん？寝ぼけて新しいアカウント…いや、確かにイフモはこんな始まり方だったけどすぐ俯瞰視点に変わるよね。それに、十二歳まで早送りで重要な局面だけ選択ができるようになってる感じだったよな？てことは違うゲーム？うーん多分今自分は赤子なんだよなぁ。こんな赤子から始まるゲームなんて他にあったっけ？ライトノベルの影響か、異邦人が異世界に転移するみたいな始まりのゲームがほとんどだよな。ライトノベル…まさかね。うーんいやでも転生なら、プラントで人族は僕の初期設定なんだよなぁあんまり他ゲーで人族に設定しないしね。イフモは一つのアカウントで全生産モーラできそうだったから平均的な種族を選んだんだよなぁ。ってことは僕捨て子じゃん！？イフモ主人公はある日突然孤児院の前に捨てられた赤子が主人公なんだよなぁ。

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〜フレンドモンスター図鑑〜

名前：水妖精（スライム）

まんまるプルプルボディにキュートなお目々。進化系がものすごい種として有名。そのプルプルボディは物理攻撃を軽減するとされる。

↓イラスト

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