安瀬乃片敷六丁目六番地六号より
@Takaue_K
第一話 探検隊
「なぁ、言ったとおりだったろ」
影の伸びた帰り道。
僕は後ろに向き返り、友達に笑いかける。
まあ、ね、ぼくもただの噂だと判ってたけど?
早速僕の右側にいたよっちゃんが乗っかってきた。嘘つけ、一番びびってたのお前じゃんか。
そうそう、よっちゃん一番ビビってたじゃん!
その右となりにいたゆきっぺがけらけら笑う。
でもさ、ゆいもかなりビビってたけど、結局なんもなかったねー。
言われたゆいちゃんはう、うん、とうなずいた。
本当によかった…怖いの嫌だもの。お化けいたらどうしようかってドキドキした…
街角の廃屋には、数人で行っちゃならない。
行くと、帰ってこられない奴が一人いる…
そんな、よくある話だ。
でも、そんな話、あるわけない。
ビビるゆいたちを、夏休みの最後の思い出にと探検に付き合わせたのは、内心彼女に良いかっこ見せたかったからだ。
兄ちゃん、面白かった!
無理やりついてきた弟のゆうすけも、廃屋探検はかなり興奮したようだ。
やっぱお化けなんかいないんだ!
「おう、当たり前だろ。今日のようにちゃんと言うことを守れれば、お前もまた探検に連れてって…あたっ!」
慌てて振り返る。
後ろ向いてたせいでおばさんにぶつかってしまった。慌てて僕はごめんなさいというと、みんなが笑った。
ばつが悪くなった僕は、みんなにかけっこだと言い捨てると返事も待たずに駆け出した。
「何なのよ、もう…」
携帯から耳を話した女性が、ぶつかった少年を見送りながら口をとがらせる。
「ああ、何でもない。なんか一人でぶつぶつ言ってる変な子がふらふら後ろ歩きしてるのに当たったのよ。前見て歩かないとか嫌な子よねぇ」
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ツギハ7ニチ19ジ
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