第2話
私は明後日に桜田門駅前のカフェで待ち合わせすることを確認し、今日を終えた。
約束の日の朝、私は電車に乗って目的のカフェに着いたが、まだ待ち合わせ相手らしき人物は居なかった。
そのカフェはガランとしていて、誰かが入ってきたらすぐにわかる感じだった。
5分ぐらいして、カフェに入ってきた高級そうなスーツに身を包んだ男に声を掛けられた。
私の友人の友人であり国土交通省に勤めるその彼は、コーヒーを頼むとおもむろに話し始めた。
「で、今回はなんで呼んだんですか?」
「単刀直入に聞きますが、地図から消された村って知っていますか?」
「ああ、あれか」
「地図に載ってないのは、書き忘れなんですか?」
「そんな馬鹿なことをするわけがない」
「では、どうして載っていないですか」
「それは…言えないな」
「そうですか……わかりました。今回はありがとうございました。」
何かあると確信した私は家に帰った後、まだ日が陰っていなかったのでその村に行って探ってみることにした。
先日ガイドの安西さんに連れられて巡った場所とは、少し離れた場所を見てみることにした。
森の中の細い獣道をしばらく歩いていると、目の前にいきなり立ち入り禁止と書かれた金網のフェンスが私の前に立ち塞がった。
「これはなんだ?」
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