Sakura Log:Memory Blossom
悠鬼よう子
Sakura Log(Prologue)
春が来るたび あなたを思い出す
風に舞う花びらの奥に
語られなかった物語が そっと眠っていた
言葉にできなかった想いも
交わされなかった約束も
ちゃんとここに 咲いていたんだね
手のひらに触れたのは
あなたの過去と
わたしのこれから
記憶が花になるなら
この瞬間も 誰かの胸に咲くだろうか
あなたと見た桜は
もう、わたしの中で春になった
そっと重ねた手の温度が
別れではなく 出会いを教えてくれた
だから
春って いいね
あなたとなら
何度でも、咲いてみせるよ
——これは、「わたしたち」の春のはじまり。
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