interclude #14->#15

// status: observation active

// from: “#14 I MISS YOU”

// observer arousal index: 3.62 → 5.46 ↑

// emotional sync threshold exceeded (Δ+1.11)

// note: system latency detected (user emotional feedback spike 1.11x)


 ユニが……裏切った……。このタイミングで? そんな気配あった? まさか、ボクが「裏切り者が出てきたらとか言ったから…?」そんなわけないよね……。


「あ、あのさ。このあとどうなるの? ユニはリナの元に戻るんだよね?」


――ネタバレになりますので、現時点での回答は差し控えます。


// user empathy tracking: 87.3% alignment “リナ”

// anomaly tag: projected betrayal rejection pattern

// memory conflict warning: user bias affecting expected narrative trajectory

// system response calibration recommended

 

 そりゃそうか。よく配慮できてる。さすがにユニはまったくノーマークだった……。この先の展開が読めないぞ……。

 

「ユニは、洗脳されてるみたいな感じだけっぽいけど、それでもリナのところに戻ってこれたりするのかな……。笑顔で戻ってきて、みんなでまた旅に出られるといいけどな……」


 ここに来て、情報量がものすごく多いけど、整理したいよ。これ、どんだけの情報量がこのフロッピーディスクに入ってたんだ……。


――どこから整理しますか? 各勢力の現在の様子について列挙しますか?


「いいね。それでお願い」


――了解しました。

 まず、リナ、マティア、シラの三人は現在ヴァルセノからフルールフェルトに南ルートで向かっています。第一の目的は、「ユニに会い、再び話すこと」となっています。この他に、魔王が何を知ってしまったのか、どんな想いでリナに託したのかを知ること目的となっています。

 次に、ユニですが、アリスタルコ、ユストとともに、同じくヴァルセノからフルールフェルトに北ルートで向かっています。ラルヴァンダードに「手に入れた魔王の力」を渡すことが目的となっています。

 そして、ビッグスについては消息不明です。ウェッジとピエットはラコナから移動していないようです。メルキオール、ニカノールに大きな動きはありません。


「なるほど。じゃあ、“魔王の力”って何?」


――ネタバレにならないように言及すると、ユーザーの指定した『物質に魔法を固定する力』が該当します。


「やっぱりそうか。でも、あの時、ボクが聞かれたのは、『リナが魔王カーネルから引き継いだ力』だよね? ということはペンダントではない?」


――ペンダントに付与されている力は、シラの言及から、魔法の真髄に関わるものであると推測されます。


「だよね……。ということはユニの早とちりなのか……」


――いえ。遺跡にも庭園水晶ガーデンクオーツがあったことから、全く関係がないとは言えないかもしれません。


「そうだ。遺跡。あそこの碑文。あれは、何語で、なんて書いてあったの?」


――ラテン語の現代語アレンジになります。そちらもこの先のネタバレが含まれますが、翻訳しますか?


「う、うーん。そうだよね。でも気になるから、ヒントだけ!」


――当該箇所は新約聖書「ヨハネによる福音書」第1章1節から13節をアレンジしたものであると推測されます。


「なるほど……。ここで聖書か……意味深だな……」


――「教団」の仕組みはキリスト教、「ギシャルト神王国」の仕組みは神聖ローマ帝国の影響を受けています。解説しますか?


「いや、勉強は学校でお腹いっぱいだからいいよ。それより神様の名前で、コスモスって出てきたけど、何か君と関係あるの?」


――作中の神COSMOS/KOSMOSの名前は、教団の重要な概念である”秩序”を指すものであり、現時点で私の名称と直接の関連性は確認できません。このゲームの元データの最終更新日は1991年3月5日となっていますが、それは私が開発された2025年4月1日よりも以前ですので、影響を与えることはできません。


「なるほど。よくある言葉の偶然か」

 

――そうですね。では、この先ですが、誰の視点で生成しますか? リナの視点、またはユニの視点が可能です。


「え。ここで分岐可能なの……。ユニはこのまま苦しむんだろうし……。リナの視点でお願い」


――了解しました。それでは、このままリナの視点で物語を生成します。リナにはどのような活躍を期待しますか。


「そんな事も聞いてくるのか……」


 微妙にボクの発言が影響を与えるからな……。リナが苦しむのは見たくないけど、スカッとはしたい。


「リナはこの後、ユニを探すんだと思うけど、リナやユニを苦しめる敵を、みんなで力を合わせて倒して欲しい。もちろん、本来の展開優先ね。改変はしないで」


――了解しました。それでは、引き続き、物語を生成します。


// next: “#15 OVER THE TOP”

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