残忍な魔剣士は神聖国家の救世主になりました
景石 泰平
第1話 ガーム騎士団への試験
「この国は・・・なぜ戦争をするのかしら・・・」
「ね、ねえ!監督に聞かれたらどうするの!変な事言わないで!」
「私の手は・・・血に汚れているの。この手で紡いだ糸はお金に変わり、軍備、兵隊に変わる・・・」
「そうね・・・私達がこの先、王の政治を望むわけでも」
監督「そこの二人!手を動かせ!」
二人「は、はい!」
「いいか!我等がアングリフ王は一世一代にしてキュール連合国の3分の1の領土を占拠している!たったの一年で、だ!力に従え!お前達に選択など無い!わかったか!」
ガーム国王城、王室にて
「王、アングリフ様!聖騎士ヨセイユが王に謁見を望み、城門にいます!」
アングリフ「ふむ、聞いたか、魔剣士モッキンバードよ。これより聖騎士ヨセイユを倒せば、お前をガーム騎士団へ入隊させよう」
モッキンバード「・・・王よ、私は魔剣ディセイダーを貴方からいただいています。この様な勝負に何の意味が・・・」
アングリフ「お前にはこの機会の意味が分からんか・・・奴の存在がどの様な物か・・・」
モッキンバード「・・・なるほど」
聖騎士ヨセイユ、謁見
アングリフ「よく来た、聖騎士ヨセイユ。そなたがガーム騎士団に入隊したいと聞いた時は驚いたぞ」
ヨセイユ「連合国騎士団も色々です。私は剣に自信がある。しかしあまり戦う機会が無く、また連合国の腐敗をずいぶんと目の当たりにして来ました」
アングリフ「頼もしい限りだ。我が軍にそなたの力があれば、世界を征服する日もそう遠くない。しかし残念だが、そなたには我が軍の騎士モッキンバードを殺してもらわねばならない。一つ、提案なのだが・・・」
ヨセイユ「王よ」
アングリフ「・・・どうした」
ヨセイユ「私は剣に自信がある・・・この国の入隊試験の事は少し聞いた事があります。しかし私は一騎打ちを望む、私が言いたい事はそれだけです」
アングリフ「ふむ・・・頼もしい男だ。」
魔剣士モッキンバード、謁見
アングリフ「モッキンバード、我が軍の指針を知っているな」
モッキンバード「御意」
アングリフ「ならば・・・」
王室にて、聖騎士ヨセイユ、魔剣士モッキンバード、戦う
ガン!ガン!
力強く剣と剣がぶつかり合う!
モッキンバード「なかなか・・・やる・・・」
ヨセイユ「フフ、お前の剣、見掛け倒しか?」
ギリ!モッキンバードが歯ぎしりを起こす
ふと、ヨセイユがある事に気が付く
ヨセイユ「・・・!?何故、カレンがここに!?どう言う事だ!?」
ズン!「ガハ!」
魔剣ディセイダーがヨセイユの腹を貫く!
モッキンバード「甘いな、ヨセイユ・・・私ならば動じない・・・」
ヨセイユ「謀られた・・・のか・・・」
カレン「お兄様!?お兄様!」
カレンがヨセイユの元へ駆けて行く
アングリフ「カレンよ、私にはちょっとした指針があってな・・・それは手段を選んでいては勝負に勝てない、その様な言葉だ・・・」
カレン「国家・・・ガーム・・・」
怒りに肩を震わせている
カレン「魔剣士・・・モッキンバード・・・!」
カッ!眼光がアングリフ王を睨む!
カレン「アングリフ!暴君、アングリフ!」
シュラン!魔剣ディセイダーがカレンの鼻先に突き付けられる
カレン「ヒッ!」
モッキンバード「無礼だ、下賤の者・・・ひれ伏せ・・・」
カレン「げ、下賤の者!?私の兄は聖騎士で・・・」
モッキンバードは怒りに震え、剣の柄がガチャガチャと音を鳴らす
モッキンバード「我が国では死者に家族などいない・・・ひれ伏せ・・・」
カレン「ヒィ!」
変な声を出し、カレンは床に頭を付ける
モッキンバード「無様な・・・」
カチン!魔剣ディセイダーを鞘に納める
アングリフ「フム、少し口が過ぎたようだな。カレン、頭をあげよ・・・そなたの兄の葬儀は我が国の作法を取らせてもらう・・・良いな?」
カレン「はい・・・ありがとうございます」
カレンの目は生気を失い、虚空を見る目は焦点を失っていた
王城広場にて集会が開かれる
「聖騎士ヨセイユ様が敗れただと!?」
「そんな・・・この国の唯一の希望だったのに・・・」
「静まれ!これから王アングリフ様、ガームの騎士モッキンバード様がいらっしゃる!こうべを下げよ!」
壇上にアングリフ、モッキンバードが表れる
アングリフ「先に振れた通りだ・・・聖騎士ヨセイユが敗れ、これからモッキンバードが11人目のガームの騎士として、指揮を執る・・・良いな、モッキンバード」
モッキンバード「ハ!仰せのままに!民よ!この魔剣ディセイダーが見えるか!」
魔剣ディセイダーを高く掲げる
モッキンバード「この剣に王への忠誠を誓え!覇道!覇道!覇道!」
民がざわつく
モッキンバード「静まれ!叫べ!覇道!覇道!覇道!」
民「は、覇道!覇道!覇道!」
それは魔剣士モッキンバード、魔剣ディセイダーの歩みの始めであった
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