同類

「……まだ起きないか」


 俺が機人の女の子ベガを救出して3日。

 あれ以来、彼女はずっと寝ていた。この3日間ただいたずらに時が過ぎた訳もなく、アガトの長は「何故その機人を拾った」とめちゃくちゃ反対してきたりした。まぁ我ながら俺もかなりリスキーな真似をしたなと後悔していたりする。街での親父の立場が悪くなったりしたらどうしよう。村八分とかならないよなと今更ながら心配していた。


「……考えすぎかな……」


 アガトの長はヨルマイという変わった名前をした老婆が務めているのだが、どうやら親父によると100歳を超えたご長寿さんらしい。長生きしてきた分、彼女は危険な機人たちと幾度となく遭遇し恐怖を味わってきた。だからこそ正体不明の彼女をアガトに引き留めたくなかったのだ。


「はぁ……理由は分かるけど」


 当時の俺も本当に良かったのかなとずっと考えていた。

 今でこそ関係性が変わったが、この時点で俺は彼女の名前すら知らない。ただ自分と同い年ぐらいに見えたこの女の子を、雨ざらしにしたままほったらかすのが忍びなかっただけだ。

 前世の時の時代なら善行かもしれないが、今の時代なら愚行まっしぐらだ。


「にしても……」


 俺はベッドに眠る彼女に視線を移す。

 空色の髪に、青い目、この世の者とは思えないぐらい整った顔をしている。本当に彼女が機械だなんて直接目にしても信じられないぐらいだ。


 例えるなら美しき機械の妖精――と言ったところか。

 俺が著名な詩人ならもっと美しい言葉で彼女を表現出来ていただろうに。なんてキザな事を考えつつ、俺はじっと彼女を見ているとモゾモゾと身体を動かした後、苦しそうに呻いた。


「だ……れ、ボク……は」

「ぇ?」


 思わず言葉を返してしまったが、どうやら寝言らしい。

 ただし悪夢による寝言だが。

 

「わからない……よ、ボク……誰なの」

「……こいつは……」

「こわい、不安、なの……ボクは……なんなの?」


 あくまでも寝言を聞いただけで、詳しいことは全くわからない。だけど彼女が悩みに苦しんでいる事は分かった。自分が何なのかわからない不安と恐怖、その痛みが彼女の発した声越しに伝わってくる。


「いやだ、誰か……ボクを……助けてよ」


 彼女は助けを求めている。

 この苦しみから逃れられるとしたらそれはきっと――


「アルタ」

「っ! 親父……」


 いきなり背後から呼びかけられた俺は、焦るようにして振り返る。誰だっていきなりはびっくりするからやめてほしいが、そんな事も言ってられない。俺は努めて表情を動かさずに親父に「何の用」と問いかけた。

 まぁ問いかけなくても……内容は何となくわかってはいた。


「ヨルマイがお前と話をしたいとの事だ、俺と来てくれ」

「……この女の子の件?」

「それ以外何がある」


 さぁ……一体何を言われるのやら。

 当時の俺はめちゃくちゃ面倒そうな顔をしていたに違いない。



         *   *   *



 親父に連れて行かれた俺は、アガトの中で一際デカいティピーというテントみたいな形をした住居前にいた。円錐形の住まいをしたそれは骨組みを機械のパーツで補強しており、見た目に反してかなり堅牢である。長曰く昔この大陸に住んでいた先住民族の住居になぞって、少しでも人類の歴史を後世に残したかったヨルマイは、太古の遺物を参考に未来世界で再現した。


 過去から学び、今を生き抜く――実に素晴らしい教訓を彼女はアガトで広めていた。


「ヨルマイ様、連れてきました」


 普段家で豪快に長を呼び捨てにしている親父も、流石にこの場ではめちゃくちゃかしこまっていた。ティピーの中はまるで祭壇のようになっていた。民族衣装のような格好をしたガードが何名か、一際体格の小さな老婆を守るようにして囲っている。


 彼女がヨルマイだと誰もが分かる立ち位置だった。


「よくぞ……急な申し出に応えてくれた。ローグ、そしてその息子――アルタよ」


 アガトの長――ヨルマイ。

 見た目はネイティブ・アメリカンを想起させる装いをしており、赤みがかった染料を皺くちゃな肌に塗りたくり、頭には猛禽類の羽であしらった冠を被っていた。腰も見事に曲がり、側から見たら弱々しい老婆にしか見えないが、彼女の纏う雰囲気はやはり集団をまとめ上げてきただけあって、かなり重厚な空気感があった。


「……っ」


 こんな畏まった現場に慣れてない俺は絶賛緊張中にあった。親父は普通そうにしているし、この場に味方はいない。早く終われこの野朗と思っていた。


「3日前、お主が拾った機人は……まだ目が覚めていないのか?」

「……はい、一応つきっきりで看病はしてます」


 看病という言葉が機人に合うかは定かじゃないが、ひとまずそう言っておく。


「お主は機人がどのような存在かきちんと認知しているか?」


 ヨルマイの問いに対して俺は素直に思ったことを言うしかないなと思い、余計な事は考えずに言う事にした。


「アガトの街にいる機人しか知りませんが、彼らは俺たちと同じです」

「同じ……とは?」

「いい人もいれば悪い人もいる、って意味です」


 俺が知っている機人はアガトにいる人しか知らない。その人達は基本的にはいい人だ。当たり前だ、何せ人類と共存を選んだAIなのだから。


「そうお主が知っての通り、機人は人と同じ。いい人もいれば悪い人もいる。その通りじゃ」

「なら……」

「だが彼らには力がある、お主が想像しているよりも……遥かに強大な力がな」


 もはや閉じていると言っても過言じゃないぐらい、めちゃくちゃ細いヨルマイの目が力強く見開かれた。


「お主はアガトに住む機人がどこから来るか……知っているか?」

「いえ……知りません」


 そう言えばずっと気になっていた事だ。

 機人というのは一体どこで生まれたのか――というある種の根本的な問題だ。彼らは人にかなり近いが機械なのだ。俺のイメージでは何処かにある工場から出荷されるイメージだった。


「アガトの街から10キロ離れた山奥、そこにはこの近辺の地域を管理している人工知能がいる。その者は山肌を削った奥にを作った。機人……そしてその他の機械生命体を産む聖なる場所じゃ」


 胎……なるほどそう呼ばれる場所がある訳だ。


「そこで生まれたマキナスは、古くから我々の先祖と付き合いがあった。彼らは戦闘系ではない……人との暮らしを優先して設計された大人しい者たちなのだ」


 ケリーを含め、このアガトには30人の機人がいる。

 彼らは確かに人よりも力は強いが、皆武闘派といった感じではない。銃の扱い方や近接格闘などの知識やそれを実行する事は出来るが、本職ではない――といったところか。


「だがお主が拾ったあの青の少女は違う。内蔵されたフォトンの量はワシでさえ経験したことのない数値。いや……正確に言えば測れていない」

「測れていない……とは」

「アガトにある計測機の限界を超えているんだ、アルタ」


 親父がそう補足した際、俺はこの世界に来てから1番驚いた。今でもよく覚えている、見た目は俺と同じ10歳の少女なのに、実はとんでもない存在なのだと、改めて実感した瞬間だ。


「ワシはかつて戦闘に特化した機人達の争いを直近で見たことがある」


 ヨルマイは身体をブルリと震わせながら話し出した。


「同じ人の形はしているが、戦いに生きる機人は1人で国を滅ぼす。あれは……まるで神々の戦争を見ているかのような光景だった」

「……」


 言葉を聞いただけじゃ、流石に信じられない内容だ。しかし俺にはこの老婆がわざわざそんな嘘つく理由がないと思っていた。事実……人類の文明は壊滅しているし、それほどまでに手が届かない領域ならば、滅びても何らおかしくない。


「あの娘は……間違いなくワシの恐れる存在じゃ。機人を差別する気はないが、こんな街なんぞ片手間で滅ぼすような力を持つ彼女を側に置く勇気はない」

「……!」

「アルタ、改めて命ずる。あの機人をアガトから離れた場所に捨ておけ」


 明確に告げられた彼女に対する拒絶の言葉を聞いて、俺は一瞬で頭に血がのぼりかけ――冷静になる。ああ、ヨルマイの言っている事は尤もだ。この婆さんが言ってる内容に脚色があれば話が変わるが、機人達がとんでもない存在なのは分かり切っている。


 ケリーを始めとした彼らは、人と何ら変わりない姿をしているがその思考回路や、身につけた技術はとてもじゃないが今の人類が追いつけないものだ。況してやそれに全てを消し飛ばす爆弾みたいな力を持っている上に、敵か味方かも分からない彼女を置くリスクは計り知れない。


 でも俺には……どうしても彼女が悪い奴には感じなかった。

 同じなのだ、彼女も俺も……自分がどんな存在かわからないまま、不安と恐怖の中で戦っているのだ。


 初めて見つけたかもしれない同類を……俺は見捨てられなかった。


「ヨルマイ様」

「……何じゃ」

「貴女の命には従えません」

「何……」


 老婆の目つきが鋭くなる一方で、親父が微かに笑うのが見えた。


「俺にはあの子が……人を傷つけるような奴には見えません」

「……仮初の人格データを入れられているかもしれないのだぞ」

「あの子は……魘されていたんです。自分が誰かわからない恐怖に震えて、泣いていたんです。そんなあの子の……居場所になってあげたいんです」


 彼女が敵じゃないと決定付けられる根拠は何もない。だけど俺にはどうしてもあの苦しむ声が、嘘には聞こえなかった。魂が、心が訴えている。あの子をこの手で救えと頭の中で誰かぎ叫んでいる気がしたのだ。


「ヨルマイ様、どうかあの子に御慈悲を。俺が……拾ったからには最期まで側についていきます」


 何故だろう。

 出会ったばかりで、何となく可哀想に思っただけなのに……俺の口から勝手にこんな言葉がスラスラ出てきた。


「アルタ、それが何を意味するか……理解しているか?」


 ヨルマイの圧が少し増した。


「もしあの拾った機人が、人を傷つけ……故意に人を殺めるような存在ならば、貴様も責を取らざるを得なくなる」

「……理解しています」

「あの機人が悪しき者だと分かれば即座に廃棄。同様にアルタも死を持って償ってもらう。その意味を……理解しているのか?」


 ヨルマイは本気だった。親父の表情は見えなかったが、この時ばかりは多分同じ意見だったと思う。この世界において命というのは俺が思っている以上に軽く、また責任の取り方は重い。厳しいやり口だが、秩序なき世界では致し方ない事だと言えた。


 そんなヨルマイの意見に俺は迷わず「勿論です」と言い切り、言葉を続けた。


「あの子がもし悪なら、この手で殺して俺も死にます」

「……!」

「それが……俺なりの責任の取り方です」


 ちょっと……やりすぎた感もあるが、俺の想いが伝わったのかヨルマイは何も言わなくなった。そらそうだ、見た目10歳の子供が言うセリフじゃない。俺は言ってからダラダラ脂汗をかき始めていた。


「……ふん、それでこそ俺の息子だな」


 静観していた親父が俺の頭にポンとデカい手を乗せると、誇らしげに笑う。どうやら親父的に俺がこう言うのを予測していたのか、定かじゃないが大して驚いた様子は見せていない。


「ヨルマイ様、アルタは確かにまだ世の中を知らないガキだ。危険な可能性のある機人を見て……何となく見捨てられないからって、まるで捨て猫拾うみたいなノリで引き取ってしまった」

「……」

「だけどな、こいつはこいつなりに責任を取ろうとしている。まだ10年しか生きていない子供が命まで賭けてる。どうか……その覚悟に免じてやってくれないか」


 どうか頼むと親父は頭を下げ、責任は俺も同じように取ると宣言した。あの日――俺の正体をはぐらかす親父を見て、全力でぶつかってから、何となく感じていた壁が今この時ばかりは無くなったような気がした。


「なるほど、覚悟はわかった」

「……じゃあ」

「だがはっきりと言っておく。あの機人に関することは……ワシが認めぬ限りは手助けせん。認めて欲しければ……あの子が信用に足る存在だと証明しろ。かつてのお前のように……な」


 ヨルマイはそう言うと「もう用はない、好きにせい」と言ってそっぽ向く。俺的には完全に認めた訳じゃないが、追い出すのは勘弁してやるといった内容だと捉えた。

 厳しい事を言う人だが、なんだかんだで甘いのかもなと俺はちょっと心が楽になった。


「アルタ、俺はヨルマイ様とまだ少し話がある。先に家に戻れ」

「え、あ、うん」

「アルタ、さっきのお前……男らしかったぞ」


 親父が最後にカッコつけた事を言うと、俺はティピーから急いで出る。何だよ……最後に何か親父らしい捨て台詞を吐きやがって。


 悔しいけど嬉しかった。

 何というか一人前の男に認められたような気がした。


「口だけになっちゃダメだ」


 ただこれはスタートラインに過ぎない。

 俺は浮かれた気持ちを切り替えて家に戻る。我ながらこの時の俺は未だかつてないぐらい気合いが入っていたと思う。親父も責任を取ると言ってしまっている以上、俺がしくれば親父も死んでしまう。

 責任はめちゃくちゃ重大、こうなったら意地でもあのアンドロイド娘を落とさなきゃいけない……。


 言い方はかなりゲスいが、分かりやすく言うとそうなる。俺は意気揚々と家に戻り、あの子の世話をしなきゃと思っていると――


「……ここは」


 何と丁度目を覚ましたのか、上体だけ起こして辺りを見渡していた。改めて思ったが、動きが加わっただけなのにめちゃくちゃ可愛らしく見えた。

 

「お……目が覚めた?」

「……っ」


 機人の女の子は目を目一杯開いてこっちを見ていた。

 心配になった俺は一目散に駆け寄る。


「大丈――」


 機人の世話なんてした事ないから全くわからなかった。だからもしかしたら具合が良くないと思ったんだ。これは仕方ないと今でも思う……だけど。


「近寄らないでッ!!」

「ぐぇっぁ!?」


 いきなり鋼鉄の右ストレートを腹に食らわせてくるのは、ほんのちょっとだけ「そりゃないよ……」と時が経った今でも思っている。



          *   *   *


 


「それで早速殴られた訳か、くははは!」

「……笑い事じゃねぇ」

「そうよローグ、アルタのお腹なんか大きな青痣が出来たんだから」


 転生前まで含めた人生で1番勇気と感情を込めた、俺があの女の子の責任を取る発言をした僅か十数分後、俺はその女の子にオモクソ殴られた。これまで食らった腹パンの中で1番痛かった。何なら内臓が口から溢れちゃうかと思ってしまったぐらいである。


「お袋がいなかったらやばかった……」

 

 あの後、俺は情け無い悲鳴をあげてしまったのだが、そのおかげで我が母――ファナが気づいてくれた。悶絶する俺と息を荒げながら怯えていた機人ベガを見比べた母は、何となく何があったのか察して俺の手当てをしてくれた。

 この時の俺とベガはお互いに名前すら知らないし、ある意味で正真正銘の初対面だった。


 そしてその大事な初対面が腹パンだった。

 冗談抜きで内臓が口からこぼれ落ちるかと思った。


「この程度で済んだのも、あの子がエネルギー不足だったからなんだろうな」

「エネルギー不足?」

「機人はフォトンエネルギーを糧に生きている、それはわかってるな? 恐らくあの子はかなり長いことを取っていない」


 機人の食事……そういや彼らはどうやって稼働しているのだろうか。めちゃくちゃ気になる……。


「普通の機人なら実は人間と同じように、普通の食事……まぁ有機物を与えると内部機関でフォトンと同化させて、補給出来ちまうんだよ。だからあの子にも俺たちが食う飯を与えれば飢え死にはしない。は……な」

「意味ありげだな……」

「ああ、ここまでは普通の機人の話だからな」


 なるほど……この未来世界特有の謎技術か。

 まぁ3000年経った凄すぎAIが進化すれば可能なのかなと、半ば諦め気味に無理矢理理解した。本当……ちょっと機械は進化しすぎなんじゃないか?

 今更すぎる疑問だとは自覚しているが、毎回思い知らされる。


「あの子は間違いなく戦闘用、もしくはそれよりも性能に優れた最高峰の機人だろう。必要とするフォトンエネルギーも莫大なはずだ。だが生憎……アガトの街でそれを賄うエネルギー源はない。ならば……技師であるケリーと強力して、外部からフォトンを取りに行くしかない」

「貴方……まさか」


 母は何やら思い当たる節があるのか、めちゃくちゃ険しい顔をしていた。


「この世界にはな、機械兵器たちや機人の他に機械生命体がいるって知ってるか? アルタ」


 いつか親父が話していた内容で、こんなのがあった。

 進化したAIは地球人類を太陽系内の惑星でも活動出来るよう、生物細胞とナノマシンを組み合わせた全く新しい命を作りあげて、そいつらを駆使して惑星全体のテラフォーミングを行った。

 そいつらは機人と同じフォトンを糧に、今の文明崩壊後の太陽系を闊歩しているという。


「昔……教えてもらった――キメラって奴?」

「そうだ、これからあの子がきちんと活動出来るように、機械兵器なんぞよりかなり厄介な奴を狩る必要が出てくる訳だ」


 キメラは荒廃化した世界でうろちょろする機械兵器とは比べ物にならない性能と、高度な知能を持つ。機械兵器は生き残った人類をちまちま潰すためだけに作られたのに対し、キメラは惑星環境の改造を含めて様々な障害を排除出来るよう、多様な兵器と機能が備わっている。

 それだけ多機能だと内蔵されたフォトンエネルギーもかなりのもの。キメラを狩り、フォトンエネルギーを回収すれば少女のエネルギー不足問題は解決する。


 ただキメラはめちゃくちゃ強い、それが大きな問題だった。


「はぁ……やるしかないよな」

「女を救うんだ、丁度良い難易度だと割り切れ」


 言われずともやるさ。元よりどんなに高い壁が立ちはだかろうとも、やらない選択肢はない。せっかく転生したんだ、2度目の人生は冒険した方がいい。


「だがいきなりあの子にフォトンを供給するのは無しだ」

「え、さっきと言ってる事違くないか?」

「あの子はお前に敵意を剥き出しにした。という事は元気になってしまった瞬間に殺しに来る可能性がある」


 なるほど……その可能性は考慮してなかった。

 だけどそれじゃあの子は救えないのではと思っていると、親父が肩に手を置いた。


「しばらくは人間の食事、ケリー達からエネルギーを分けて生きていく事は出来る。その間にお前はあの子の心を開くんだ」

「あ、えー……とそれはつまり」

「早いとこ、口説くなりして落とせって意味だ」


 ここに来てまさかの口説き落とせとは……。

 お袋も済まなそうにしているし、親父は何か嫌な笑みを浮かべている。すまない……俺は前世の時から多分冴えない部類です……。


「期待してるぞ、我が息子よ」

「ごめんなさいねアルタ、私もサポートはするから……」


 ここに来て、ある意味戦闘より不安な要素が追加された俺は、とりあえずケリー達から女性から好感を抱かせる術を学ぼうと決意した。

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