第128話 2色

大城光がタンクとして敵を抱えて、神崎エデンが回復。

天魔輪廻とシヴァティが範囲攻撃でその抱えている敵を削り。

俺が厄介な奴から引き寄せて分断し、竜崎とアレックスとの3人がかりでそいつを瞬殺。


獣殺しビーストキラー】があるので、俺はネズミとは相性がいい。

竜崎もこのスキルを持ってたりするので、敵殲滅の速い事速い事。


この流れで第一フェーズは物の数分で終わる。

まあまだまだ序の口だからな。

この段階で苦戦するようなら、そもそもこのボスに挑むべきじゃない。


あ、因みに、大城光はタンクだけどちゃんとダンサーバフも発動させている。


以前の様に攻撃だけに集中できなくなっているので、どうしてもその手数は減ってしまっている。

だがランクアップした今の彼女は、敵の攻撃を盾で受けた際にもバフトリガーの抽選が発生する様になっているので、敵に囲まれている状態だと以前と変わらない頻度でバフが発動していた。

流石ヒーロークラスだけあって、その辺りもぬかりなしって感じである。


「光っち、問題なく行けそうだね」


天魔輪廻が光っちと呼ぶが――


「うん。ちょっとドキドキしたけど……これなら問題ないよ」


―—その対象は当然俺ではなく、大城光の事である。


俺は謎の怪盗、Gだからな。


「うんうん、気軽に行こう。駄目そうなら、マジックアイテムで逃げればいいだけだしね」


天魔輪廻は、パーティー単位で撤退出来るマジックアイテムを所持ていた。

青い羽根エスケープフェザーというアイテムで、未来から持ち帰ってきた物だそうだ。


これがあるからこそ、気軽に挑めるんだよな。

未討伐ボスへの挑戦に。

最悪逃げればいいから。


「第二フェーズだ」


グレートマザーラットの体が光る。

そしてその周囲に、子ネズミ達が生み出された。


その数は20匹。

種類はも比率も第一フェーズと同じ。

ただ数が増えただけだ。


「ワイドヘイトビーム!」


大城光が先制のヘイト取りを行う。

そしてそこに範囲攻撃を加え。

俺がまずはピンクを引っ張って来る。


数が増えてもやる事は変わらない。

まずはピンク2匹を先に処理って感じで、敵を殲滅していく。


「光っちお疲れー、第二フェーズも楽勝だったねい」


天魔の言う通り、第二フェーズも第一フェーズよりちょっと時間がかかっただけで、危なげなく終わった。

大城光もこの程度なら全く問題なさそうだったし。


「ただ本番は第三フェーズだから……皆!気を引き締めていこう!」


天魔が、第三フェーズから本番という。

ここからは、子ネズミが変化する。

ここまでは能力に合わせて色分けされていたが、ここからは――


「くるよ!」


母ネズミが子ネズミ共を召喚する。

数は20匹。

さっきとの数自体は一緒だ。


だが、出てきたネズミは全て左右で色の違うツートンカラーとなっていた。

見た目も全てマッチョな巨体で統一されている。


赤と黒はパワーと耐久力。

青と赤はパワーとスピード。

といった感じである。


当然だが、その強さは先ほどまでの単色の比ではない。


救いがあるとするならば、ピンクはもういない事だな。

もしヒーラーまで強化パーティーに組み込まれていたら、かなり面倒な事になっていただろう。


「光っち、きついだろうけど頑張って!」


「任せて!ワイドヘイトビーム!」


大城光がヘイトを取る。

さあ、第三フェーズ開始だ。

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