第12話 別れと出会い

「…えぇと。どこからツッコめばいいのかしら?」


「全部でオナシャス。」


家に帰りセレスティアに今日あったことについてを全て話した。…確かに1日で収まらないよな、こんなイベント。


「…まずは魔法ね。成功したのはすごいわ!

でも、その鳥みたいに空中の魔物に狙われやすいし、地上の魔物にも見つかるからあまり上に上がるのはおすすめしないわ。

『リーフカッター』は応用しやすそうだし、一旦魔物への攻撃方法はそれにした方が良さそうね。」


「なるほど。」


こういうアドバイスはめっちゃありがたい。セレスティアが言うなら大丈夫という確信があるしね。


「で、そこで倒したその鳥はある魔族の眷属よ。リーナの見たお城はルシアナ王国。そこが『勇者』を五年に一度だけつくるの。『勇者』は圧倒的な権力を持つ代わりに魔族を倒す役目がある。

魔族っていうのは魔物とは少し違って、大昔にいた魔王の直属の配下だけ魔族と言われていて、数千年は生きているの。魔物は魔王が残した魔力から湧き出ているものね。」


「ほほぅ…」

おぉう…急なファンタジー。なんだか久し振りに異世界を感じたね。うん。…もう何だかんだで慣れてたからこういう新情報があると新鮮だなぁ


「少し脱線したわね、最後にその『守護者のイヤリング』。それはかんなりスゴいものよ。『鑑定』で詳細は少しはわかっているのよね?」


「うん。女神ルチアの加護をうけたイヤリングで、着けると植物魔法の適正が増加して魔素吸収率もあがるすごいやつ!」


「…そんなに『鑑定』でわかるものなのかしら?まあいいわ。で、ルチアの森の守護者になるのよね。

守護者って何かわかる?」


「はい、わかりません!」


「でしょうね。…迷い込んじゃった人をさりげなく街に帰したり、イレギュラーが起こったら解決したりする、簡単に言うと森の管理者ね。」


「そうなんだぁ…神託っていうのは?」


「管理をする上でこうして欲しいっていう願望をルチア様が神子であるあなたに伝えることよ。管理のこと以外のこともあるけれど。」


「じゃあ私はルチアの森にすむ必要があるのか…。」


「まあそうね、悲しいけれど一旦はルチアの森へ行った方がいいわね。

そこでルチア様が祀られている御神木へ行きなさい。そこで神託を受けられるわ。」


「…わかった。でも今日は…」


「ええ、明日の朝行けばいいわよ。…それじゃあご飯にしましょ!今日はなあに?」


「今日は…」


そっかぁ…神託、ね。神様は結構信じてたけどここまで身近になると不思議な気持ちだな…。

セレスティアとはお別れだし…まあ一旦だし。ルチア様に休養日とか作ってもらっちゃうか。




「…寝れない。」


今日のやることも終わり、疲れているのに珍しく寝つけない。思ったよりセレスティアと別れるのは精神的にショックだったんだろう。…どうしよ。


「…リーナ、起きてるかしら?」


「! …起きてるよ。」


「そう。…入るわね。」


「…セレスティア、寝れないの?」


「ええ、明日のご飯どうしようかなって不安で。」


「ふふっ、それは別に大丈夫でしょ…。」


「冗談よ。…これが最後かもしれないし、一緒に寝ましょ。」


「…うん。私も一緒に寝たい。」


「…! もちろんよ!」


私にしては珍しく甘えちゃった…でも最後くらいはいいよね?




「それじゃ、。」


「ええ、。『転移』。」


ここが私の家。いつか必ず帰ってくる。そう願いながらセレスティアに『転移』してもらう。

…私はハーフエルフだし、寿命は普通より長いかもしれないけど、忘れることはないよ。セレスティア。




「…久し振りだなぁ。…よし、切り替えていこう!」


ベフドの森とは違い、白樺っぽい背の高い木に囲まれている。ただ、背の高さが異常なのだ。…ビル八階くらいの高さでまあまあ太いから、地球の白樺をそのまま拡大した感じ。

あの日鳴いていたシケイダももういない。ここに季節とかあるのかな?


「ん、鹿?」


木を持ち前の身体能力でひょいっと登っていると、下に緑色の鹿がいた。何だろう…


「『鑑定』」

[鑑定対象 ルシアナディア

詳細   

ルシアナ王国付近に生息する鹿。ルチアの森の魔力によって姿形が変わっている。草食。]


ただの鹿かーい。

なんか角が木の枝みたいだしそういう魔物かと思っちゃったじゃん。


「他には…あれ、梟じゃないかな?『鑑定』」


私のいる木のもっと頂上の方にもふもふした何かと特徴的な足が見えた。でも普通の梟でしょ。


[鑑定対象 オウンアウル

詳細

一匹しかいないとても珍しい梟。

一度主人を決めるとその者がなくなるまでずっと共にいる性質をもつ。

透明な毛を持つためとても見つけづらいが、

主人と認めたものには虹色の毛に見える。

数千年は生きていると考えられるため、魔族でも魔物でもない。]


…まっっっったく普通じゃねぇわ。私この子見えるんだけど。あれれ?てかこっちに来たし。


「ホーホー…」


「…えと、リーナです。よろしくね。」


「ピィー!」


えぇ…肩に乗ってきたし…。思ったより軽いけど。


「君の名前は?」


「…」


首を横にふってるし名前はないってこと?


「じゃあ私が付けてもいい?」


「…!」


めっちゃ縦にふるじゃん。かわいいなぁ


「…うーん、じゃあトトで。」


「ピィ!ホッホッホ~!」


うん、嬉しそうでなにより。




「…御神木ってどこなんだろなぁ…めっちゃ大きいって言ってたけど…」


辺りを見回しても目立つ木はない。…なんで?


「…ホー。」


「え、案内してくれるの?」


「ホッ!」




トトに案内してもらうことで御神木へ辿り着いた。


「大きいなぁ…!」


高さは回りと同じだけど根っこがやばい。めっちゃぼこぼこしてる。あと幹と根っこの間になんか空間あるし。あそこに神様いるのかな?

巻き付いてる蔓が神聖な感じを醸し出してるし…

ちょっと怖くなってきた…。


「…ふぅ、よし。行くか!」


「ピィー!」


そうして私とトトは女神ルチアの神託を受けに御神木へと向かった。





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二章完




読んでいただきありがとうございます!

応援もしてくださった方、とても励みになりました!!ありがとうございます‼‼


この小説、なにも原稿とかなしで書いてるので矛盾点とかここ間違えてる!ってところもあるかもしれないです…すみません!

加えて学生の身なので、テストとかでちょくちょく更新途切れるかもしれません。

実際、三章は4月の終わりごろから始めます。

三章の前に番外編を入れようとは考えてます!

梨那の弟、結羽のその後とセレスティア視点とか。



良かったらリーナの旅をこれからも応援よろしくお願いいたします。

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