主体と属性

属性よりも主体が先だという物語です。

私達の目は言うほど細くないですし、礼儀正しくない人もたくさんいます。海外で蛮行を働く人もね。だから一括りにしてはいけないんですよね。

この物語の構造のすばらしさは最後にあるかなと思います。高僧という属性ではなく、主体として生きる。締めに道徳的格言を置くのではなく、キャラクターが同じ構造でどう生きるのか?を示す。

強烈なモラルについて話すときって物語から離れてしまいがちです。重たくて抱えてられないので。だけど最後まで物語っているところが特に優れているように感じました。

ぜひ読んでみてください。おすすめです。