第4話:黒い雲

【 ひとつめ 】


 この話は私の妹が入院したときにおきた。

 妹の日用品を届けながら見舞いに病院へ向かった。

 妹の病室に向かう時、霧? 雲? よくわからないものが浮かんでいた。

 あの雲のような黒い物体はなんだろうと不思議に思ったけど、誰も気づいていないようで通り過ぎていくし、たぶん、見間違いと思うことにした。

 妹の病室に入って、1時間位過ごしたあと帰宅した。

 次に妹に逢ったのは退院のときのお迎えのとき。

「そう言えばさ、3日? 4日? 前だったかな、見舞いに来たときがあったでしょ? あの時さ、黒い雲みたいな、霧みたいな変なものが隣りの病室に入っただよね」

 私がそう話すと、妹は驚いた顔をした。

「そのくらいの前の日に隣りで誰か亡くなったぽいだけど――」



【 ふたつめ 】


 新店舗オープンでアルバイトを募集をしていたから、受かりやすいかなと気持ちと楽しそうと気持ちで面接を受けた。

 面接は、旧店舗でした。

 思惑通りに受かりすごく嬉しかった。

 新店舗がオープンするまで、旧店舗でアルバイトをしながら流れを覚えることになった。

 そして、いよいよ新店舗がオープンのとき。

 新店舗へ踏み入ったとき、理由はわからないけど兎に角嫌な感じがした。

 嫌な感じがするなんて言えるはずもなく、そのまま作業をする。

 オープンから数日経つと慣れてきて心にも余裕が出てきた頃、黒い雲みたいな霧みたいなやつを見かけた。

「今、黒いもの通らなかった!?」

「ハルちゃんも、視えた?」

「みえた」

「初めて入ったときから、変な感じがしただよね」

 私と同じことを思っていたことも驚いた。

 さらに、お客さんから聞くことになる。

「また、変わっただ。ここ、何故か、場所はいいのによく変わるだよね。のかしら。私が知るからぎりでは6件目くらいかしら」

 これからしばらくして、折り合わなくて辞めてしまったけど、次に通ったときには変わっていて小児科病院になっていた。

 こんなとこに病院を立てて大丈夫なのか心配になった。

 今でもあの黒い雲のような霧が何かはわからないでいる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る