元カノにフラれた俺は、学園の爆乳美少女らに告白され始めたのだが、彼女らのおっぱいがデカすぎて一人に選べない
譲羽唯月
第1話 強引な形でフラれた俺は、爆乳な彼女と再会する
「啓太とは、今日までね」
四月の最初。
高校二年生になる前の春休みの現在、街中に遊びに来ていた
「え? な、なんで?」
「だって、私、本命彼氏と付き合える事になったからよ」
ファミレス内。テーブルの反対側に座っている、黒髪ショートヘアな
「え……そういう理由なの? でも、普通に良い感じだと思っていたのに」
「そうね。でも、本当に好きな人と付き合える事になったわけだし、啓太と浮気みたいな関係で付き合う必要もないし。それで、別れるに至ったの」
「それ、自分勝手すぎるよ」
啓太は、目の前にいる千鶴に言う。
「そうかもしれないけど。新しい彼氏に嘘をつくのも好きじゃないの。それくらい、啓太もわかるでしょ?」
「そうだけど……わかるけどさ。急すぎるって」
「まあ、啓太と一緒に付き合って楽しかったし。私だって、別れるかどうかについては悩んだのよ。結果的には振る事になったわけだけどね。それに、新学期になったら、クラスも変わるし、丁度いいでしょ。じゃあね」
千鶴は席を離れ、背を向け会計カウンターまで向かって行く。
自分自身の会計を終わらせると、お店から姿を消したのだ。
「……」
啓太は開いた口が塞がらず、唖然としていた。
彼女は普通に良好な関係で趣味もあっていたりして、休日も楽しく過ごせていたのだ。
けれど、そんな楽しい時間も一瞬で終焉を迎えたのである。
啓太は力なく、大きなため息をはく事にしかできなかったのだ。
その日は一人で寂しく街中から自宅に帰宅したのだった。
新学期。
啓太は高校二年生になっていた。
啓太は新しい教室にはまだ馴染めていなかったのだ。
今は誰とも付き合っている状況ではなかった。
元カノの千鶴と交際していた期間は半年ほど。
これからという時期で別れるに至ったのだ。
千鶴の事は嫌いでは無かったが、何の前触れもなく振られると心残りしかない。
せめて、最後に一回だけ、どこか遠い場所に旅行しに行くとか、ちゃんとした思い出を作れれば割り切れたかもしれない。
心残りしかないまま新学期を迎えたわけだが、去年まで一緒だった知り合いも別のクラスに移動しており、親しく会話できる相手もいなかった。
早く放課後になってほしいと思いながら、啓太は朝のHRを過ごしたり、午前中の授業を受ける。
昼休みになった今、啓太は机の上に広げた教科書やノートを片付け、教室を出ようとした。
廊下を歩き始め、一階に向かおうと階段を下り始めた時だ。
「ねえ、君って、もしかして、あの時の子かな?」
「え?」
誰かに呼ばれた気がして振り返る。
すると、そこには黒髪のロングヘアな女の子が佇んでいたのだ。
「私の事、覚えてる? 昔、一緒に遊んだことあるよね?」
「……」
誰かわからなかった。
何度も考えてみるが、彼女のような人を思い出せない。
彼女の胸は、制服がはちきれそうなほどの爆乳具合であり、啓太が一年生の時には、そのようなスタイルの子なんていなかった。
現在、同じクラスメイトである事はわかるが、過去の事はわからないのだ。
「私、今年にこの学校に転校してきたの。だから、わからないかもしれないけど。あなたって……長野啓太さんでしょ?」
その彼女は恐る恐るといった感じに、啓太の事をフルネームで言ってきた。
「そ、そうだけど。俺の名前を知ってるの?」
「うん」
彼女は続けて言う。
「啓太って、昔、野球とかやっていなかった?」
「野球か、やっていたけど……ん? もしかして、あの時の子かな?」
啓太にも思い当たる節があった。
啓太は小学生の頃、野球部に所属しており、その時、家族でアマチュアチームが行う試合を見に行った時があったのだ。
その時に、一人の女の子と出会った。
何年も前の記憶が、一瞬だけ、啓太の脳裏にフラッシュバッグしたのだ。
「ああ……もしかしてさ、野球の試合会場で出会った子だよね。名前が
「そうだよ。覚えていたんだね」
そう言って、優香が歩み寄ってくる。
「君の事を見て、もしかしてと思って。さっきの授業中もずっと考えていたの。やっぱり、啓太だよね。少し面影があったから」
「俺の方は、全然気づかなかったよ」
優香は昔の面影など全然ない。
爆乳すぎたり、顔つきが女子高生らしくなっており、小学生の頃と比べて大人びた外見をしていたからだ。
色々な意味で成長しすぎだと思った。
「これから時間があるなら、一緒にお昼を過ごさない? 私、まだ友達らしい人が出来ていなくて」
彼女から誘われ、啓太も大体似たような状況だったので一緒に過ごす事にしたのだ。
二人は購買部でパンと紙パックの飲み物を購入した後、校舎の屋上まで向かい、そこのベンチに隣同士で座って食事をする事になった。
「それで、優香さんは家族の引っ越しでこっちまで来たってこと?」
「そうなの。それで、家の近くにあったのが、この高校だったって事なの」
優香はこれまでの経緯を話してくれる。
優香がいて、啓太の寂しい時間が少しだけ緩和されていたのだ。
元からフラれ、数日しか経っていなかったものの、彼女のお陰で内心助かっていた。
「私、部活はしてないの。中学一年生まではやっていたんだけど。やっぱり、おっぱいが大きくなりすぎて」
啓太は彼女のおっぱいばかりを見てしまう。
それほどにも規格外だからだ。
発達が良すぎるというか、女子高生にしても基準を大きく上回っている気がした。
「私、おっぱいが大きくて。走るだけで結構大変なの。でも、野球観戦はしたりしてるけどね」
「そっか。大変だったね」
優香の隣に座っているのだが、おっぱいがデカすぎて、それだけが気になって食事が全然進んでいなかったのだ。
「別にいいよ。どの道、女の子は野球をやっていてもプロになるのも難しいし。身体的にも男性とは違うからね。丁度いい感じにやめることが出来て良かったのかなって」
「でも、女の子でも野球の入団テストは受けられるんだよね?」
「そうね。でも、もういいの。私は野球観戦したり、何かしらの形で野球と関わる事が出来ればね」
「そうか」
「逆に啓太はどうなの?」
「俺は昔に辞めたよ。体を壊したりして、ボールを投げない方がいいって言われて」
「そうなんだ。啓太の方も大変だったね」
優香はそれ以上深入りした感じの質問はしてこなかった。
「でもさ、こうして、出会えたわけだし、高校生らしい青春を送りたいなって。そうだ、啓太って、付き合ってる人っている感じ?」
「今はいないよ」
「そうなの? 今はって? この前までいたの?」
「一応ね、好きな人が別に出来たから別れるって突然言われて」
「えー、勝手すぎない?」
「そうだよね、俺もそう思って言ったんだけど。結果的にダメだった。普通に良い感じだったんだけど」
「私なら後悔させないし、啓太が良ければ一緒に付き合って行こうよ」
優香から笑顔で言われ、啓太は彼女の爆乳を見ながら頷く。
やはり、おっぱいに視線がいくものの、彼女と一緒なら楽しい青春になるかもしれないと感じ、受け入れる事にしたのだ。
「……あ、そうだった、私、今から職員室に行かないといけないんだった」
優香は途中まで食べたパンを袋の中にしまうと、ベンチから立ち上がる。
彼女が動くだけで、その爆乳が揺れ動く。
目のやり場に困る。
「私、担任の先生から呼び出されていたの忘れていて。それと放課後は一緒に遊ぼうね。また後で言うと思うから」
「わかった。後ね」
優香と約束を交わした後、啓太はパンを食べきると、飲み物で喉を潤した後でベンチから立ち上がる。
啓太も屋上から立ち去ろうとした時、屋上の扉から同じ制服を着た子が現れたのだ。
「ん⁉」
啓太はビックリした声を出していた。
目の前に佇んでいるのは、ツインテールのヘアスタイルをした見知らぬ子である。
彼女の制服の胸元につけているリボンは赤色だ。
赤といえば今年の一年生が赤色であり、脳内で思考した後、視界に映る彼女が後輩だと再認識したのである。
「先輩、私と付き合ってくれませんか?」
と、彼女は急に抱きついてきたのだ。
しかも、彼女の胸はデカく、その感触に圧倒されてしまうのだった。
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