『バイト先の後輩と1ヶ月だけ恋人になった』
隼
プロローグ
「では改めて今日から恋人ということで」
「はい、よろしくお願いします」
彼女の笑顔に釣られ私も笑顔になる。またはその逆か。格好も相まって鏡に映した感じに思える。違うのは左手首につけた数珠の色くらいか。
「それじゃ私はそろそろ失礼するね」
「うん、今日はありがとう」
彼女はこの後もまだ予定があるので私は先に帰る。
またねと彼女に手を振り歩き出す。
履きなれない靴も行きと違って足に馴染む。
彼女とのこれからを楽しみに、アパートへ続く道を歩くのであった。
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