あのひの日記 名古屋の○○ホテルのこと

時間があり余っていた独身時代に、よくひとり旅をしていた。

気分と予算があえば、ふらふらと。


その時に泊まったホテルでなんとなく怖かった場所が何ヵ所かあった。

あ、でも金縛りはたまに遭遇してたけど、全くの0感だし、怖いモノを実際に見たことは1度もない。

最初に言っておきます。



それは、東京から移動して、山中湖に富士山を見に行った日の、夜の出来事。


在来線から沼津駅付近で新幹線に乗り換えて、新大阪まで帰ろうとしたけど、静岡県が思ってた以上に横に長くて終電に間にあわず、急遽きゅうきょ、名古屋のホテルをネット予約した。


こんな風に行き当たりばったりで予定を延ばして、明日は何しようかなって、新しい場所を散策するかんじ、とても楽しい。

何も困ったことが起こらなければ。


取り敢えずチェックインして部屋に行ってみた。

到着したのは11時半くらいだったかな。

実はまだ夜ごはんを食べてなかった。

駅構内のお弁当屋さんは全て閉じていて、歩く通りは薄暗く、開いているお店もほとんど無かった。

スジを曲がってアチコチ歩けばあったかもしれないけど、私の残りHPは少なく、ホテルに辿り着くことを優先させてた。


ちょっと勿体ないけど、その日はもうコンビニしかないなと部屋に荷物を置くと、うすら寂しげな廊下に出て、エレベーターのボタンを押して待った。


逆に誰か部屋から出てきてもイヤだし、雰囲気が少し怖い気もしたけど、まあそんな時間じゃどこだってそうでしょと思い、開いた扉をくぐって入り、"1" のボタンと、"閉" のボタンをポンポンと押して、壁にもたれて待った。


じゃあ、ゆっくり扉が真ん中に閉じていく。

ぼーっとそれを見てる。

でも急に途中で揺れて止まって、また開いた。

「。。💢」


何も引っ掛かってないし、開いた扉から見えてる廊下からは特に足音とか人の気配は何もなかった。

ただ、シーンとしていた。


おかしいなと、に落ちなかったけど、もう1回バーンと "閉" を押すと、ガタガタとギコチなく、やっとその扉が閉じた。


1階に降り着くまで私は1人。

実は誰か乗ってたりする?なんて、頭の端っこで思ったりはしたけど、めっちゃイライラしただけで、すぐに着いて扉が開いた。


その後、近くにあったコンビニで適当に、おにぎりとかお酒とか、明日の朝食等をご機嫌に買い込んで部屋に戻った。

その時もその廊下はシーンとして、少し怖いかんじがしたけど、もう部屋に入れば何も起こらなかった。


この現象を科学的に証明してもらえるととても嬉しいけど、もうそれ以外のことはほとんど忘れちゃったし、ヘンなのって程度の記憶。

でもたまに思い出して、なんだったの?って腹を立てている。

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