第6話 残業、断固拒否。
「あぁ〜⋯⋯疲れた」
徹夜でプレゼン資料作った翌日に残業とかふざけてやがるあの会社⋯⋯。私、華の二十代だよ!? 遊びたいよ!! ⋯⋯残業、断固拒否。
マンションに着き、私はエレベーターに乗り込んだ。ボタンを押そうとすると、乗っていたらしい1人のおじさんが先に押してくれた。いつもだったらエレベーターに見知らぬ人と乗ることは無いのだが、今日は別。⋯⋯疲れてるんだもん。
一階、二階と階数表示が上がってゆく。
「お嬢さん、残業ですか? 大変ですねぇ」
急に声をかけられ戸惑った。なにこの人、うざい。
「いやぁ、僕はいつも部屋⋯⋯⋯七階まで階段で行ってるんですけどね、嫁が運動をしろとうるさいもんで」
「はぁ」
エレベーターの中に沈黙が降りる。答え方ミスったかなぁ?⋯⋯まぁいいや、知らん人だし。
それもつかの間、5階―私の部屋―の階にエレベーターが停まった。周りに人は⋯⋯よし、誰もいない。私がエレベーターから出ると扉は閉まり、あのおじさんを乗せたエレベーターは上がっていった。
部屋に着くと私はソファに倒れ込み、メイクを落とすのも忘れて眠りについた。あのオッサンのせいでちょぉぉぉっと気分が悪いけど。
翌日のお肌の悲惨さは閲覧注意レベルだった。あの会社絶対許さない。
残業、断固拒否。
〈解説〉
なぜ見知らぬおじさんが、この階に住んでいるわけでも無いのにこの人の住む階を知っていたのだろう?
そして⋯⋯⋯このオッサン、妻帯者である。
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