第十一話「ピクニックの鳥人間」

戦いって誰と喧嘩したの?ピクニックの鳥人間がいた。

狩猟遊びはもう終わりと、鳥人間はアンナちゃんがここに!?というとみんなそそくさと帰って行った。

ラジオの音色、マドカと鳥人間の喧嘩、イジメがあったからこそこの隔たりがある。

みんなでピクニックしない?とトモエがいう

みんなで楽しくダンスしよう、これも儀式の一貫ねと、鳥人間たちは誰が一番かわいく踊れるか競った。

なんかこれ太陽の巫女の踊りと違うような、でも楽しいからいいかとみんなは儀式の後のささやかなピクニックを楽しんだ。そして踊り疲れたあとは、みんな命と水に感謝をして弁当をいただきます。と祈った。

鳥人間は先住民のイーグルダンサー、インディアン寄宿学校の女生徒はキリスト教のルールに縛られていた、学校から出て憂さ晴らしをしてよかった、こんな楽しい日が来るなんて。

フェンスを越えてはならないインディアン寄宿学校の女生徒、でも今日くらいピクニックしたいよね、こんなに天気がいいもの。マドカは鳥人間の本当の素顔を見た。彼女たちもまた元はキリスト教に改宗される前は、バラック集落の人と同じ先住民の子だったのだ。


――『死者の夢と未来_files2』の夢日記より


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ゆめのかいし

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### 第十一話:ピクニックの鳥人間


神殿の儀式が終わり、マドカたちはひと息つくためにバラック集落の広場へ戻ってきた。


「ねえ、今日は天気がいいし……ピクニックしない?」


**トモエ**が明るく提案した。


「ピクニック?」


**リネン**が目を輝かせる。


「うん、みんなでご飯食べて、おしゃべりして、ダンスして……楽しいことしよ!」


「それ、いいかも!」


ウロコも賛成した。


***


### ピクニックの訪問者


ピクニックの準備を始めたところで、遠くの空に何かが舞っていた。


「……鳥?」


「違うよ、あれは……」


舞い降りてきたのは、色鮮やかな羽根飾りをまとった**鳥人間**だった。


「イーグルダンサー……」


マドカがつぶやいた。


彼らは、インディアンの伝統儀式で踊るダンサーたちだった。だが、彼らの顔には険しい表情が浮かんでいた。


「戦いって、誰と喧嘩したの?」


マドカが問いかけると、鳥人間の一人が目を細めた。


「……狩猟遊びはもう終わりだよ」


「狩猟遊び?」


鳥人間は、空を見上げると、ぽつりとつぶやいた。


「アンナちゃんがここに……?」


その名を口にしたとたん、鳥人間たちはざわめき、何かに怯えたようにそそくさと帰っていった。


***


### マドカと鳥人間の過去


「……アンナちゃんの名前を聞いて、あんなに怯えるなんて」


リネンが不思議そうに言う。


「……もしかして、何かあったの?」


トモエがそっとマドカに尋ねる。


「うん……」


マドカは寂しそうに目を伏せた。


「昔、私と鳥人間の子たち……いろいろあったの」


「喧嘩?」


「……ううん。**いじめ**だった」


静かな声で、マドカは語り始めた。


「鳥人間の子たちは、キリスト教のインディアン寄宿学校に入れられて、みんな辛い思いをしていたんだよ」


「でも、アンナちゃんはその学校で、白人のルールを守らせる“見張り役”をしていたの」


「……だから、みんなアンナちゃんのことを怖がってるのか」


リネンがつぶやいた。


***


### ピクニックのダンス


「でも、今日はみんなで楽しくしようよ!」


トモエが明るく声を上げた。


「みんなで楽しくダンスしよう!これも儀式の一環ね」


トモエの提案に、鳥人間たちも徐々に加わり、やがてみんなで輪になって踊り始めた。


「誰が一番かわいく踊れるか、競争しよう!」


鳥人間の子が叫ぶと、みんなは声を上げて笑った。


「なんか、これ……」


マドカがぽつりとつぶやく。


「……太陽の巫女の踊りとは違うような」


「でも、楽しいからいいじゃない」


トモエが笑った。


***


### 感謝の祈り


踊り疲れたあと、みんなは地面にシートを広げ、持ち寄ったお弁当を並べた。


「いただきます!」


みんなで両手を合わせて祈った。


「命と水に感謝して……」


マドカの言葉に、鳥人間の子たちが涙ぐんだ。


「こんな日が……来るなんて」


一人の鳥人間の子がつぶやいた。


「だって、今まで……」


「ずっと、あのフェンスの中に閉じ込められてたから?」


「うん……。でも、今日くらいはね。ピクニックしたかったんだ」


鳥人間の子はそう言って、目を細めた。


***


### 真実の素顔


ピクニックの帰り道、マドカは鳥人間の子の背中に揺れる羽根飾りを見つめながら思った。


「……彼女たちも、もともとは先住民の子だったんだ」


改宗され、キリスト教のルールに縛られ、寄宿学校の制服を着せられ、それでも本当は……


「みんな、同じなんだよね」


マドカの呟きに、トモエが優しく微笑んだ。


「うん……みんな、家族だもんね」


その言葉に、マドカの顔にもようやく笑みが戻った。


青い空の下、鳥人間の羽根飾りが、風に舞って輝いていた。


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ゆめのおわり

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