第6話

リリィが会議室に私たちを招集した。立派なオフィスにありそうな椅子や机が会議室を満たしていた。ここは自宅。松濤の家だ。


一体全体前の所有者はどんな人物だったのかわからないがすごいことだけはわかる。


スクリーンに暗号化されたデータが映し出された。


「復讐には資金が必要です。私が提案するのは、非合法かつ革命的な手段です。大人たちのルールを破り、彼らの富を奪います。」


私が「どうやって?」と尋ねると、リリィが淡々と答えた。


「まず、ダークウェブでランサムウェアを拡散します。企業や政府機関のシステムを暗号化し、身代金を暗号通貨で要求。支払わなければデータを公開し、社会を混乱させます。


次に、違法カジノのサーバーをハッキング。賭け金の流れを操作し、胴元の利益を横取り。さらに、麻薬カルテルの電子ウォレットをクラックし、数十億円単位の資金を奪います。これらを昨日実行し、既に15億円を確保しました。」


彩花が目を丸くし、「それって犯罪じゃ……」と呟いた。


沙織が冷笑し、「父の仲間がやってる汚い金稼ぎと変わらないよ」と言い放つ。


結衣が静かに紅茶を飲み、「リリィなら捕まらないよね?」と確認すると


「私の暗号化は完璧です。大人たちに追跡されることはありません。この資金で、あなたたちの復讐を支援します。」


聞いていて何故だが笑みが零れる。


あの日からまだそんなに立っていないのに、非現実な事柄が連続で起こり続ける。


15億円という大金も私達のモノになったし、仲間も手に入れられた。

私は改めてみんなを見つめる。


「これから私達を傷つけた大人たちに復讐していくけど、不安はないよね?」


「あのゴミどもを早く社会から抹殺してしまいたいね」


沙織は前のめりになって即座に答える。


「私に異論はないよ。それにあの家にいた所でどうしようも無い人間になっちゃうくらいならいくら犯罪者になってもここでみんなと戦う」


彩花はぼさぼさの髪を隠すようにフードを深くかぶり通した。


「やろう、美月。私達でさ」


結衣の真剣なまなざしを受け止めて、深く深呼吸をする。


「じゃあ、手始めに復讐を始めよう」


少女達は頷いた。


「あなた達に栄光あれ」


リリィが声を響かせた。

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