出立
創作なんかやらない方が良かった
失ったものばかり指折り数えて
得たものはいつの間にか見逃して
そんな言い訳を並べて数年変わらず
そんなんだからいつも理解者なんかいなかった
それに気付かず嗤える〝孤独戦線〟
手放した温みの残滓だけで食いつなぐ
食えば減る だからいつも行き倒れ
行った先々で貰ったさ 手にし得なかったものを
それで手にした綺麗な景色 それも過去の話
過去にしたのはこんな自分だ だから許せない
そして呟くは「創作なんかやらない方が良かった」
自分で首を絞めて、逃げ場がないと泣いて
それに手を差し伸べてくれた人もいたっけ
でもその手を払った だから今も変わらず
何のためにやってる? それすら見失った
そんな三流脚本家 今日も変わらず死に損ない
千鳥足で今朝に向かう 五里霧中の旅路
けどこのままでいいわけないから足掻いてる
どっちが前なのかはもう分からないけど
いつかこの旅路が誇れるように
足りない言葉で書き綴る 不完全な世界を
いつかこの旅路が報われるように
未熟な言葉で 未だ来ない最高の物語を
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