第34話 復活と帰還
「やっと体が動くよ……」
魔力が0から1になったことで動けるようになった。
っていうか1でもあれば動けるんだね。ちょっと体が重い感じがするけど。
『
「はえ~」
『前に言ったと思うんですが』
「そーだっけ?」
やっべ、全く覚えてないや。
自分の体のことはちゃんと覚えとかなきゃな……。
「さて、あの宝箱は一体?」
『あれはボス討伐の報酬ですね』
「ふーん、あれ?いままでのボスは出てこなかったよ?」
『あー、それなんですが……』
「???」
『……聞きたいですか?』
「そりゃあね。聞きたいよ」
『実は……宝箱は100階のダンジョンボス以外は一定確率でドロップするアイテム
の扱いなんですよね……』
「は?……は?」
『ですがドロップ率は80~90%でして。今まで一回も出てこなかったので驚いてます』
「え、そんなに私運悪かったの……?」
『そんなわけで傷つくかと思って黙ってました』
「今出てきたのは?」
『100階ボス討伐は確定だからですね』
「……(白目)」
……そんなことってある?なんでボス討伐の報酬が確率なのさ。
さすがにショックなんだけど……。
「はぁ……取り敢えず中身みてみよう……」
宝箱を開けるとそこには青い液体の入った瓶と巻物のようなものが入っていた。
「んー、とりま天眼使いますか。どれどれ~?」
調べてみるとどうやら上級魔力回復薬と浮遊のスキルノートというらしい。
上級回復薬はその名の通り魔力を回復してくれるらしい。回復量は1500らしい。
浮遊のスキルノートはスキル≪浮遊≫を手に入れられるものらしい。
『ダンジョンボス討伐の報酬にしては微妙ですね……』
「え、微妙なの?」
『はい。80、90階のボス討伐の報酬として出てきてもおかしくないくらいです』
「うそ……」
全然ついてないじゃんね。
もうやだ。
「回復薬で魔力回復していい?」
『いいですよ。回復した魔力を使って帰りましょうか』
「りょ。やっと帰れる〜」
瓶を手に取り、蓋を開ける。
コルクは【アビリティシフト】で爪を使って抜いた。
匂いは……あまりしないかな?
「ではさっそく……んくっ」
お?結構飲みやすいぞコレ。
なんというか……爽やか?ラムネとかサイダーとは違うかな。
今までにない感覚。
あ、なんか
「よし、回復できたかな?」
________________________
種族:魔天使
名前:シルヴィア
LV.39
経験値:1200/3900
固有能力:【天眼】
【魔眼】
【アビリティシフト】
能力:1.【空間支配】
2.【創造・開発】
3.【未開放】(条件を達成していません)
スキル:次元収納、サーベル術、
自然回復、対物理魔導装甲、対魔法防壁、縮歩
称号:使徒、ダンジョンの管理者
体力 1050/2000
魔力 1501/3000
攻撃力 738
防御力 338
魔法力 638
魔法耐性 338
素早さ 838
________________________
よしよし、問題なし。
レベルも結構上がってたね。
『では帰りますよー』
「あーい」
返事をしつつ、アイさんの用意した魔法陣に飛び乗った。
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