Page.12 「迷い、倒し、そして話したい。」

冒険11日目。イブ滞在4日目。


オウド・ビーナは迷っていた。


「なぁ、ビーナ。今からでも遅くはない。あいつらを裏切りこちらにつけよ?俺があっせんしてやってもいいぞ。」

「なにをいってやがる?裏切ってきたのはお前らの方だろ。」

「はぁ。まだそんなことを言ってるんだ。大丈夫だ。もうお前らのことを利用しようとは・・・。」

「もう遅い。」

「わかった、これで最後にする。お前がこっちにつけばドルトスも・・・。」

「喜ばない。お前らを倒して・・・平和に過ごすんだ。【大氷穴(ひょうけつ)】!」


一方、そのころ。リヒンは・・・。


「お前らはなぜこんなとこにいる。なぜ私たちの邪魔をする?」

「あ?」

「お前らがあの二人の加担をする理由を聞いてるんだ・・・。」

「それを言ったくらいで何が変わる?」

「さぁな。ただ俺は俺がお前らにむかついたからお前らを倒すし、あいつらを助けたいと思ったからあいつらを助けるだけだ。」

「ふははは。まったく・・・。若いっていいな。馬鹿で。」

「馬鹿でも何でも言ってればいいさ。俺は、お前を倒す。白炎(フランマルバム)」


オウド・ビーナは迷っていた。


「ほらほら?どうした・・・?またこうやって逃げてばかりで姉を守ることができんのか?」

「・・・。」


「無視してんじゃねえよ。【闇夜の遠吠え】!」

「あの二人は倒されてるみたいだな。オウド・エドマンドとジュース・オレンジはな。【大氷穴(ひょうけつ)】!」


一方、そのころ。リヒンは・・・。


「やるなぁ。でも本当にこれで本気か?」

「まだまだ。暴れたりないから今からもっとやるぞ。」

「来い!【圧縮(ポンプ)】!」

「白炎(フランマルバム)!」


「まだまだまだ!【白豪炎(イグナルバム)】!」

「3属性の技だと!?だが、、、まだまだ甘い!【超圧縮(アップポンプ)】!」


オウド・ビーナは迷いを消していた。


「【氷通電(アイスライト)】!」

「ぐは・・・。さすがだ。」


マーク・タイカとウーヌス・エノは、リヒンの所に来た。


「おい、リヒン。ビーナも決着したぞ。いつまで遊んでるんだ?」

「いや、もう終わらせる。【白豪炎(イグナルバム)】!」

「なにをいってやがる!ぐは。」


オウド商会の連中はそれぞれが倒れた。

俺たちはそのままドルトスの元へ向かった。


「おい、ビーナ。どうするんだ、この後。」

「一度、姉ちゃんと話してみたい。二人で話してもいいと思うか?」

「あぁ、いいんじゃないか?だが、俺らも話したい事があるから、話が終わったら呼んでくれ。」

「わかった。恩に着る。」


そうして、オウド・ビーナは一人で向かった。


「姉ちゃん・・・。」

「ビーナ・・・。」

『話したい事があるんだ。』

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