第11話

「やばい..可愛い...今すぐ犯したい...、愛おしい...あぁ...早くもっともっとめっちゃクチャに...」


男が思っていることが全て口から放たれていく


この先こんなにも愛してくれる人が居るのだろうか


血の匂いが広がっているのに


それが気にもならないほどに


男に溺れてそのまま押し倒し噛み付くようなキスを続ける


隣でいた彼女は気づかないうちにいなくなっていた


大雨が降り注ぎ私達に降かかる


それでもなお離されない互いの全て


自分から男のものを中に押し込み今まで以上の愛を男に求める


『好きになる...愛して欲しい...からもっと...』


そうもっと...私を愛して



欲しがって...


もっと深く


ドロドロに


おかしくなっても


いいから...意識が飛んで私が私じゃなくなってもいい


ずっと愛されたい...


その願いが叶うなら


男の肩に思いっきり噛みつき


身体中に赤い華を咲き続けさせる


男はそんな私を愛おしそうに頭を撫で続け愛を囁く

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