第28話
「そんなッ……」
謝られても、この人がストーカーで……私が襲って一夜を共にしてしまって……今更どう接していいのか分からないし、整理するだけでも頭が混乱する。
「俺の事、叱ってください。好きなだけ痛めつけて良いですから……だから……お願いです……俺の事を嫌いに……気持ち悪がらないで下さい……」
抱きしめる力が弱まって床に膝を付いた彼がそのまま私のお腹を顔を埋める。
声も弱々しくて……。
訳が分からなくなる……怒ろうにも自分が犯してしまったことを思い出すと無理に怒れやしない。
もうずっとそうだ。
「泣いたって駄目です……私は」
「好きです……好きなんです……小鳥ちゃんの事が気になって仕方ないんです」
泣いていたとしても押しのけるそう思っていたのに……どうしてそんな悲しそうにしがみついて来るの……。
駄目……そう分かっていたはずなのに私は彼を抱きしめてしまっていた……自然と……。
「嬉しい……抱き締め返してくれるんですね」
そう男に言われた時にはもう遅かった。
頭を大きな手のひらで包まれて唇に柔らかくてひんやりした男の唇が触れる。
えっ……?
ま、待って……き……す……今、私この人と唇を重ねて……。
「んっ……」
男の人にこんな向き合って抱きしめられるのも初めてなのに……キスまでして……。
逃げようとすると自然と回ってきて腰がグッと男の腕が回ってきて固定される。
ゾクッ……!?
「待っ……んん……」
そんな舌を擦り付けて、私の唇を吸い取って食べるようなねっとりとしたキスに脳内が甘々にトロけて気持ちよくなって身体を彼に委ねてしまう。
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