第10話

頭を掻きながら私に視線を向ける村木さんが、



「ごめんね。綺羅ちゃん。今日は俺の友達も一緒なんだ。


でもまあ、良い奴だし、変な奴じゃないから安心して。」



村木さんのお友達なら、安心だと思うんだけど・・・・




「由利?」



未だに不機嫌な顔をしている由利。


どうしてそんなに怒っているのかと思ったら、



「だって、なんか、私が綺羅を騙したみたいじゃん。」



なんだ、そんなことを気にしていたのね。



「そんな事思っていないよ。だって、食事がメインでしょ?」



笑って言う私にだんだんと由利の顔も綻ぶ。



「うん。そうだね。折角だし、楽しもうか。」



「うん。そうよ。由利、あんなに楽しみにしてたじゃない。」



そんな私たちを見て村木さんもホッとしたみたい。

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