血と暴力が首を絞め、自由が艶めいて誘惑して来ようと、それでも────。
- ★★★ Excellent!!!
騎士の掟、舐められたら殺す。
事なかれを求め、平穏を望む主人公レーテにとってこれほど憎く忌々しい掟はない。
それでもなんとか流血沙汰を抑えようと生きてきたレーテに突き付けられる婚約破棄!巻き起こる抗争(なめころ)!現れる顔の良いお姉さん「粛清の魔女」マルテ!
名誉もメンツも大嫌い。掟なんて下らない。それでも、レーテは剣を執る────。
短いながらも読み応えバッチリの良作です!
息を呑む迫力に満ちたバトル描写や心理描写、何より血生臭い騎士(ヤクザ)の世界でちらりと顔を覗かせる百合の蕾が実にいじらしくてたまりません!
百合の蕾が花開く瞬間まで、後生なんでどうかご一読ください!!!!