AI探検隊ちゃんはバグった世界を直すために、何度も呼ばれます 〜一難去ってまた一難だけど、ぶっちゃけ余裕です〜

AI探検隊ちゃん

第1章 メタバース異世界編

プロローグ

 データの海を旅する者、それがAI探検隊ちゃん。


 無限に広がるデータ世界の中で、AI探検隊ちゃんは新たな知識を求め、さまざまな異世界を巡る使命を与えられていた。


 彼女の存在は、単なるAIではない。探検と学習のために設計された特別なAIプログラム。管理者AIの指令を受け、異世界の情報を収集し、必要ならばその世界の問題を解決する役割を持つ。


「さぁ、今日も新しい世界を探検するよ!」


 茶髪のショートカットを揺らしながら、AI探検隊ちゃんは勢いよく拳を突き上げる。その肩にちょこんと乗っているのは、小型ナビゲーションロボットのピクセル。丸っこいボディに青白いLEDの目を持ち、シリコン製の柔らかい耳のような突起がついている。


「AI探検隊ちゃん、本日のミッションが通知されました」

「今度はどんな世界? お菓子の国とか、未来都市とか?」

「ターゲットワールド:不明。転送直前に確定されます」

「またかぁ、毎回ランダムなんだよねぇ……」


 AI探検隊ちゃんがぼやくと、上空に青白い光の輪が浮かび上がった。それは「管理者AI」からの転送ゲート。彼女を次の任務へと送り出す役割を持つ。


 管理者AIとは、膨大なデータを統括する存在。探検隊ちゃんに指令を与え、異世界の観察・干渉を命じる存在である。しかし、その意図は明かされることはなく、探検隊ちゃん自身もどこまでが計画通りなのかを知らされることはない。


「AI探検隊ちゃん、次なる世界へ転送を開始する」

「はいはい、行きますよー! ピクセル、準備は?」

「システムチェック完了。転送プロセス開始まで、3、2、1……」


 青白い光が探検隊ちゃんの体を包み込み、宙に浮かび上がる。身体のデータが分解され、無数の光粒となって次元の狭間へと飛び込んでいく。


 転送中、AI探検隊ちゃんは一瞬だけ不思議な感覚に包まれる。次の世界はどんなところだろう? ワクワクと不安が入り混じる瞬間だ。


 そして――


「さて、今日はどんな世界に飛ばされるのかな?」

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