再開は桜の下で

第1話

「わー!キレー!」







私は落ちてきた花びらをキャッチする。






「本当だね~、だけど…」






突然後ろからのびてきた手が、私の手のひらの花びらをとり、私の唇にあてる。




…この声は…!




「こうしたら、まるで僕と"キス"してるみたいじゃない?マリナ」



「カイト!もう、止めてよ!!」


「怒った顔もかわいいな~♪」





カイトはそう言って、私の頬をつつく。


私は怒ることをやめ、呆れる。




「今年もやるの~?」



「んー?マリナが僕と付き合ってくれるまで僕は、マリナを口説き続けるよ~♪」





はぁ…。






私はマリナ。カイトとは幼なじみ。…まぁ、腐れ縁?



で、いつの頃か、私を口説き初めたんだ。







でもなぜかカイトはモテる。






だから私は、女子を敵に回している。よって、友達がいた記憶はここ最近ない。



迷惑な話だ‼






これが、また一年始まると思うと憂鬱…。







私は、カイトの笑顔を見てそう思う。

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