第32話

私は同棲した後、1度正月に我が家に信一が泊まった時の事を思い出した。


私は御屠蘇が美味しくて結構飲んでしまい、ほろ酔い気分でその会話を聞いてた気がする。






私が、赤くなって反省していると、信一の腕の中から離され、

ベッドに腰掛けている私の足元に膝まづき、私の顔を見上げた。















「綾子、愛してる。結婚しよう」












彼と出会ってから、1番大きい銃が、私の胸を撃ち抜いた。













「はい。」





私は、溢れてきた涙で目の前の信一の姿がはっきりと見えなかったが、


私が一目惚れしたとびきりの笑顔を私にむけているだろう。

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