第30話

「私・・・。信一と別れて子供と二人で頑張るから。」








私は、鼻をグスグス言わして、一気に捲くし立てると信一の顔を見た。


彼は相変わらずの無表情だが、4年付き合っている私も見たことない無表情だった。








「信一?」





私は、ちょっと心配になり声をかけたら、彼は一瞬ビクッとして私と焦点を合わすと、






「子供?」



と聞いてきた。







「そう、子供が出来た家政婦なんかいらないだろうから、信一は京都のおん・・・」








私が喋っていたら、信一に唇を塞がれた。





それは、だんだんと深いキスになり、わたしは、さっきから泣いたり喋ってたりしていたので、軽い酸欠をおこしかけた。

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