第210話

「凜!」


「やだっ…!」





他の女に触ったあとに…キスしたあとに、私にキスしたの?



琉衣の手を不意払い、布団を頭まで被った。




「…凜、悪かった……ちゃんと話そう」






話すことなんて、ないでしょ?






「…俺、凜が居なくなったら自分が保てねえんだよ」






それは、今にも泣きだしそうな声で。



それが琉衣の声だなんて、信じがたい程。

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