第3話

我が子に起きたこと、その後の出来事、愛しい娘の救われない生を思うと、胸が張り裂けそうになる。








壊された心

清らかな10才の娘を毒牙にかけた男


お母さんに言うんじゃないぞ。

嫌われてしまうからな。

俺と約束しろ。

お前は同族だ。

この雌ぶため。 

醜悪な者よ。




 

其れを知るのは娘が二十歳

大量出血で救急搬送された後である。







…あ、夢をみていていたのか。



娘の寝顔


佐和子は微笑み、涙を浮かべる。

その愛らしい笑顔を思い出し、胸が締め付けられる。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る