第7話
会わせたくない…………会わせたくない…………
…………わたしには会う資格がないってこと?先輩にとってわたしは紹介とかしたくない存在なのかな。
そりゃ先輩の親に挨拶させてほしいなんてとんでもなく大それたことを思ってるわけじゃないし、わたしだって会うの緊張するしちょっと怖い気もするけど………。
……それにしたって、ねえ。そんなはっきり言われちゃうと悲しいっていうか寂しいっていうか…………
「じゃあな。気が向いたら連絡する」
「──え?」
「早く降りろよ」
「わっ!家に着いてた!!」
考え込んでいるうちにもうお別れなんて……!
「………本当はお前の親に挨拶していきたいとこだけど時間がないからまた今度」
「そっ、そんなのいいですよ!!明日バイト頑張りましょうね!!」
「多分もうない気がする」
「え?もうないって………」
バイトが?
「一人で絶対出歩くなよ。何かあったら連絡しろ」
「あ、あの、先輩………」
わたしの言葉も聞かず、先輩は颯爽とバイクで帰っていった。
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