第25話
◇◇◇
「お疲れさまです、お先です。」
素早くデスクの上を片し荷物を持つ。
帰ろうとしたところで行く手を阻まれ、先輩に声をかけられた。
「あ、まって松下さん。今日ご飯どう?一緒に行かない?」
「…あ、ごめんなさい今日はちょっと。」
真っ直ぐ先輩の目を見ることができなくて視線を床に落とした。
……悪い人じゃないのは確かなんだけどなぁ。
先輩の猛アタックを処理しきれずグズグズしていると
「先輩!ちょっとこの書類のチェックお願いしたいんですけど、大丈夫ですか?」
あたしと先輩の間に向かい側のデスクからミカの声が割って入ってきた。
先輩に見えないように、あたしに目配せをするミカ。
その目は“早く、今のうちに。”そう急かしていた。
ありがとう…!!いい友達を持ったよ…!今度何か奢るね!
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