第29話 トーク力鍛えないと!
「はい、みなさん、よっすよっす!大和撫子系個人Vtuberではなく、国家魔法部隊広報部配信係になりました、企業系Vtuber、北条 梓だよ!」
私こと梓、あ、これはあくまでも芸名だから本名は別にあるけど仕事では梓という名前で生きてるから問題ないね。
私は元有名企業の所属だった無名記者、烏真 友里恵さんの誘いによって広報部隊のダンジョン配信リアクション配信している。
「なんと、私、今日から軍属ってやつですよ!凄くないですか!?」
『まじで!?』
『あそこって漫才集団!?』
『うわ、ファン辞めます』
いろんなコメント飛び交うけど、基本的にファン辞めますと言ってる人は定型分的な人も多いから荒らしとかではない不思議である。
「さて、今日からダンジョン配信のリアクションをしていくわけですけど、今までの生放送とか見ててツッコミどころしかない未来しか見えないんですよね」
『それはマジ』
『ストレスで病院運ばれた管理職がいるらしい』
『見てる分には面白かった』
『ドラゴンの時がいつもならよかった』
『梓ちゃん今日も可愛い』
『初見です広報部隊見に来ました』
彼らの注目度はとても高くて、今まで同時接続数が500までしか伸びなかった私の配信は今日だけで10000を余裕で超えていた。
「お、始まりましたね」
『俺はショウジだぁ!!!!』
『いつもの!』
『また何かあったのな!』
『いつも名前を間違えられる男』
『勝手に殺される男』
「なんかいつも通りって感じですね」
私のよりインパクトが強い。
それに合わせられるくらい私もトークを磨かないと思う。
「あ、質問等あったら書いてくださいね、向こうでカメラ兼取材してくれてる方がこの配信から質問してくれるので」
『助かる』
『誰が1番強いの?』
『いつもこんな感じなの?』
『なんでこんな強いの?』
『真面目にやってみてくださいよ』
どんどんと質問が来て私が読んでいくと…
「誰が1番強いんですか?」
『え?あー、んー今海外で活動してる吸血鬼の子がいるんですけど彼女ですかね〜なんだかんだ哲平と1番付き合いがなが『よし!全員行くぞ!』あ、待て!まだ俺質問に答えてる!』
『いつものやつ』
『ほんとこいつらさぁ』
『マイペース過ぎる』
『それでも一つ一つちゃんと答えてくれる』
『移動時間に答えてくれてる』
『裏で戦闘が見えるけど戦闘が全く映らない迷宮探索とは』
「なんか、凄く申し訳ないです。にしてもスムーズに進んでいきますね。一応、最近、他の部隊の方も入ってるの見せてもらいましたけどここまでスムーズなのあまり見ないですね」
『そうなの?』
『あいつらが別格だったのか』
『海外の見たことあるけどここまで余裕あるの少ない印象』
海外とか見てなかったなぁ。
外国語わからなくて敬遠してたなぁ。
あ、面白い質問ある。
「そう言えば普段からあの鎖の拘束しないんですね?との質問ですね。確かに私も気になります」
そんなふうに言うと早速質問してくれたようでカツジさんが反応している。
『あー哲平、鎖の拘束見たいってさ』
『えー面倒!てか、オーバーキルでしょ』
『いいからやれ!』
彼はため息を吐いて指から鎖を顕現させる。
目の前には狼の群れがある。
それを…
次の瞬間には全部拘束していた。
「すごっ!」
『やべぇ、かっこいい』
『あいつのくせにかっこいいじゃないか』
『惚れてまうやろ』
『知らない人ですねぇ』
私が息を呑む。
だが
『あ、一匹逃した…うわっ!来るなぁ!!』
彼は情けなく狼から逃げ回るのだった。
最終的にはお尻をガブガブされていて半泣きしてるところでミーシャさんに助けられていた。
「あはは」
私は苦笑いしてるけど視聴者さんたちは
『締まらねぇ』
『真面目にやれ定期』
『ww』
と好評のようでよかったと思ったタイミングだった。
あまりにも鎖が強く締め付けていたのか、拘束されていた狼がグロいことになっていて、速攻でカメラが別の場所に移動していた。
「いやーすごかったですね」
『触れない』
『いや、あれば感想に困るだろ』
『軽いスプラッタショーだろ』
と、そんな感じで今日の配信を終えた頃には私のチャンネル登録者がものすごく増えるのだった。
もっと、トーク力を鍛えないと!
画面のインパクトと比べて私のキャラが食われてる!
次回予告
教師としては何ができるか…うちのクラスには問題児が働いた。
授業中はいつも寝ていて、問題行動が多い問題児が。
なんやかんやとあって一人の生徒を追う独り言の始まり。
次回『第30話 書類仕事が楽しい』
技術と記憶の中に、我々は生きている!リリース!
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