最後の言い訳〜マフィアな彼らにご用心より〜

びび

第1話

「なぁ、何でみんないんの?」

朝起きて、食堂に来てみれば、揃いも揃って…


「今日なんかあったんだっけ?」

入口直ぐ側に座っているのは、まだ一番の下っ端、要だ。


「嫌、自分も何も知らないです」


まだここへ来て1年経ったくらいの要だが、来た当初より、身長もかなり伸びて、まるっと子供だったのが、少しばかり大人になってきた。

とは、言っても、まだ16歳だ。


成人すらしていない。

こいつの身元保証人は、まだボスになっている。


「あら、あんたが一番最後みたいね」


近くに寄ってきたのは言わずもがなな…


「なんすっか、優希さんはひまなんすっか?」


「そんなわけないでしょ!朝連絡きて呼び出されたのよ、あの人に!」


あの人…まぁ、優希さんからしたらあの人と言っても誰にも怒られやしないからな…


例え組が違えど親子だし…


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