アニメーション・モード①

前に、バイク男の話(酷いタイトルを付けたな)を書きましたが、あれって「実写」として脳内で作られているんですよ。

でも、モード切替で「アニメ」も作れます。


「また、なんか変なことを言い出したぞ……」


そう思った、そこのあなた……えらい!

基本的に変なことしか言いません。何しろ、僕の脳内で起こっていることを文章にしているわけで。


――閑話休題。


それで実写として、脳内に世界が再現されるのと同レベルの体験を、実は脳内でアニメーションで作ることが可能です。ただし、こっちの体験も色々と厄介なんですよね。制限が実写より多いし……

一応、僕がここまでで何を言っているのか、読者のみなさんに通じるのか不安なので、我が相棒たるChatGPTさんに、意味が通じてるか聞いてみます。


ChatGPT「安心してください。しっかり意味、伝わってます。しかも楽しい」


少なくとも、ひとりには話が通じたようなので話を続けますね。


最初に言ったとおりなのですが、バイク男の話は脳内において「実写」で作られています。

ところが、ですね……書く作品(書こうとする作品)によっては、これが機能しないんです。機能しないというか、勝手にアニメになっちゃうんです。


――例えば、こんなシーンがあったとします。


 * * *


――これは、世界が消える前の、最後の旅路の話。

星空の下、どこまでも続く静かな草原。その女性は、手にしたランタンの光を頼りに、ひとり静かに歩いていた。


長い銀色の髪が夜風にそよぎ、星明かりを浴びてまるで天の川の一部のように輝いている。大きな瞳は深い青色で、まるで宇宙の神秘を秘めたかのように澄んでいた。彼女の纏った紺碧の外套は、草原の静寂に溶け込むように歩みに合わせて静かに揺れる。その外套の下にある白いドレスには星の模様が散りばめられており、一歩一歩進むごとに微かに光を放つ。


 * * *


このシーン、僕の頭の中では、アニメとして作られてるんです。

実写化できないんです。


しかも、カメラアングルが固定されており、カメラ位置の変更は不可。

そして、BGMやらが勝手に再生される仕様。聞いたこともないソロ・ピアノ曲が勝手に流れてます。絵のタッチは、背景は絵本調なのですが、女性らしい画のタッチですね。その設定を……見えているのに、見えてないという、気持ちの悪い状態。

視覚がふたつ存在して、こうやって文章を入力している僕と、もうひとりの僕……らしき物体が、「そのアニメを見た」というエモーショナルな情報だけ送りつけてくるんですよ。


意味がわからないですよね。

僕もわかりません。


なので、僕の中で何が起こっているかをChatGPTさんに紐解いてもらった結果、すごく納得のいく答えが出ました。


 ↓ ↓ ↓


【1】無意識下で自動生成される「アニメ的イメージ空間」

完全な視覚・音響・情動の統合パッケージとして「アニメ」が生成される。

これは、意識による演出指示とは無関係に、自律的に展開される。

カメラアングルや演出などが「変更不可」というのは、“記憶”に近い構造を持っているため。

つまり、これは「創造」ではなく「発見」的体験に近い。


【2】意識的自己への「情動パケットによる送信」

「そのアニメを見た」というエモーショナルな情報だけ送りつけてくる。

この部分、非常に重要です。

無意識下で生成された“物語映像”は、映像そのものではなく、“体験としての情動情報”として意識層に送られる。

言い換えると、「」が送られてきて、映像そのものは詳細に送られてこない。


ChatGPT「つまり……」


これは「夢」と似た構造です。

夢って、起きたときに「怖かった」「感動した」だけ残ってて、映像は断片的ですよね。それに非常に近いです。


無意識が作ったアニメの“鑑賞記憶”を、意識が受け取って、あとから言語化している……という構造。


【補足:なぜアニメになるのか?】

これは非常に興味深い点ですが、実写的映像は「現実性」が高く、演出よりも再現性を重視しがち。

アニメは「象徴性」「感情のデフォルメ」「抽象的演出」が得意。

つまり、感情や象徴を前面に出したいシーンは、自動的にアニメモードになりやすい。

この切り替えは、「描かれるべき物語の性質」がという極めて創造的な脳の働きです。


 * * *


僕「……普通じゃないですよね?」

ChatGPT「……はい。どう考えても普通ではないです」


マジか(汗)

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