ノベタン国
満達は間違っていたら嫌なので、何度もノベタン国か確認しながら向かっていた。ジンクスは少し涙目になりながら歩いていた。
そして、とうとうノベタン国へとたどり着いたのである。するとリュファスが「そういえば、なんで蝿の国なんかに向かってたんだ?」と聞いてきた。
満はそういえばリュファスに教えてなかったなと思いながら、今までのことを一通り話した。
「えッじゃあこのジンクスって蝿族だったのか……」
そうリュファスが言うと同時に満はノベタン国の蝿族の人たちの勘違いされないようにジンクスの変装を解除して、本来の姿に戻した。
満は「久しぶりに見たなぁ」と言いながらジンクスの体をペタペタと触っていく。
満は「よし、じゃあノベタン国へ一気に向かうぞぉぉぉ」と言い、ダッシュを始めていった。その速度は優に音速を超え瞬間移動のような速さでノベタン国へ着いた。
「うわぁ〜なんだか久しぶりに来るなぁ」
そうジンクスが言った後に、蝿族の門番の人に通してもらいノベタン国へと無事入れた。
満は「お前両親にでも会いたいから故郷になんか行きたがってたのか?」と聞くと、ジンクスは笑顔で「ハイッ」と答えた。
そして満はジンクスの両親を探しに蝿族まみれの国の中を探索した。
その探索の最中に満達は一つのチラシを見つけた。そのチラシには"【行方不明者】名前: エルド=スタンバード 服装:黒い帽子や靴を着用…(以下略"と書かれてあった。
それを見つけた満はジンクスに「これ、お前のことか?」とチラシを指さしていった。
ジンクスは「は、はいッ」と言ったので満はそのチラシに書いていた住所に行くことにした。
チラシに書かれていた住所に移動すると、一軒家が建っていた。その家を指して「これジンクスの家か?」とジンクスに尋ねると、ジンクスは興奮しながら「はいッそうですッ」と言ったため、家のドアをノックした。
ガチャという音が鳴りドアが開かれた。その開かれるのと同時に「どちら様ですか?」とジンクスの母親らしき人物が言った。
その母親らしき人物がジンクスを見た瞬間急に家の中に入り「あなたっ!」と大声で叫んでいた。
そしてジンクスの両親が揃って玄関から出て、父親らしき人物が「よく戻ってきたな…!」と言った瞬間ジンクスと両親は抱きついた。
満はジンクスは俺達の奴隷になっていたから、一応その間は楽できたけどそれまでは拷問まみれみたいだったから、ジンクスからしたらめちゃくちゃ嬉しいだろうなと思いながら、その深く抱きついてる光景を見ていると、ジンクスの母親らしき人物が「さぁあなた達も上がっていってください」と優しい声で言った。
満は「お邪魔します」と言い、家の中に入るとリビングの木でできた椅子に座った。
ジンクスの母親らしき人物─ジンクスの母親と次からは呼ぶ─が紅茶を人数分出してきて、その紅茶を飲みながら両親と話していた。
話の内容としては「どこでエルドを見つけたの?」や「なぜわざわざ奴隷の願いを聞いていたの?」などの質問に答えながら紅茶を少しずつ飲んだ─ジンクスは満達が勝手に呼んでいる名前なので、ここではエルドという名前で統一する─。
紅茶が全て飲み終わる頃に話が大体終わったので満が立ち上がり、「よし、じゃあエルドここでお別れだな」と言いエルドも「はい」と深く感謝をしながら返事をした。
その後、玄関に移動して「じゃあな!元気にしとけよ!」とエルドに向かっていい、エルドも「はい、さようなら!満さんから貰ったこの力でこの国を守ってみせます。」と勇ましく言った。
その後少し別れの会話を続けた後にエルドと両親に見送られながら、その場を一旦離れた。
満はエルドの家から離れた公園に移動し、そのベンチにリュファスと一緒にベンチに腰をかけた。
「なぁ、次からなにするか…なんか強いやつに久しぶりに会いたいけど、このステータスだと無理があるよなぁ」
「じゃあ、天上五王に会いに行くのをお勧めするけど、今のお前じゃあ全員瞬殺だもんなぁ。強いやつに会う方法はロイマス山で出会ったあの化け物に近い存在とかを見つけるしかないぜ?」
そんな会話を続けていると、蝿族の兵士数名が満の方に来て、「ご同行お願いします」と言った。満は少し困惑しながらも取りあえず兵士達についていった。
兵士達はノベタン国の中央部にある大きな宮殿の中に入っていったため、それについていった。その移動している時にリュファスと「なんで俺こんな所に連れるいかれてるんだろ?」と言い、リュファスは「これに関しては何でかわからねぇ」と言った。
どんどん宮殿の中に入っていくと、王の間みたいな空間に入り、そこで兵士は左右の壁の所に移動し、満とリュファスの目の前に豪華な道とその先に豪華な椅子に座っている王様が直線上にいた。
満とリュファスはわけがわからない状態で王様に近づいていくと、王様が急に玉座から降り土下座をした。
王様は土下座をしながら「お主達に頼みたいことがある!エルフの国エルファリアからお主達を渡してほしいという依頼が来たのじゃ。そしてそれをしたら報酬として莫大的なお金がもらえるのじゃ!我が国は今貧乏国家で国を救うにはお主達をエルファリアに届けなくてはならないのじゃ!そして、………」と色々と言っていた。
満は「別に今やりたいこと無いしな」と思い、王様の重い態度や深刻そうな表情を裏切るかのように「あ、いいですよ?」と軽く言った。
王様は「へ?」という顔をしていたが、急に立ち上がり「で、では馬車を手配しよう」と言った。だが、満達はさっき来たばっかりでまた馬車で移動するのは面倒くさいと、言い馬車ではなく飛行して一瞬で行くことを伝えた。
すると王様は「ありがとう…ありがとう…」と感謝の気持ちを永遠と伝え続け、満が「では行ってくる」と言った瞬間に満とリュファスは宮殿の外へ瞬間移動をし、そこからは飛行機を遥かに凌駕する速度で飛び立った。
約6分後、エルファリアについた満とリュファスはエルファリアの宮殿のすぐそこで着陸した。
着陸した直後に満は「おーーい!来たぞぉぉぉ」と大声で言った。すると、すぐに宮殿からエルフの王が出てきて、駆けつけてくれた。
「おおぉ!来るのが速いのですな!それで話したいことがあるから、宮殿の中に入っていってくれ」
そうノヴァスがいい、満とリュファスは宮殿の中に入っていった。
宮殿の中はあの蟻の魔物?魔族?が襲撃した際にできた傷や壊れている所は修復されており、非常に綺麗であった。
ノヴァスが玉座に座ると、「さて、ここにこさせた要件としては、恐らく知っていると思うが魔皇討伐の為に各国から最強だと思う人物を選ぶことになってね。私達からはエルフではなく、君を選ぶことにしたよ。だいぶエルフ達から批判を受けたけど、魔族を倒したのは誰だ!?と聞いたら一瞬で静かになったよ。」と喋り始めた。
満は「別に大丈夫や」と言い、するとノヴァスが「よし!最上級の部屋と食事を手配しろ!」と執事やメイドに言い、「じゃあ満、1週間後に中央連邦国家アダマスに全ての国が集まり、自国の最強の兵士を見せるお披露目会みたいなものがあるから、それまではゆっくりしといてね」と優しい声で言った。
その後満達は用意された豪華な部屋の中に入り、そこで満はどんな人が勇者に選ばれているのかなと思いながら椅子に腰をかけた。
すると、リュファスが「最近強い人が不足してるらしいから、異世界から各国から異世界人を召喚してるらしいぞ。」と話題を振ってきた。
満はそれに「え?そうなの、もしかしてチートスキルとか持ってたりする?」と聞くと、「チートスキルばっちり持ってるな。普通にスキル[無効化の鎧]とかスキル[成長速度倍増]とかスキル[魔術の支配者]とか全員化け物級ですよ」と言い、満が化け物が化け物級っていうのかと思いながら、椅子から立ち上がり、ベッドに移動し、「じゃあ俺寝るわ」と言い、そこで寝た。
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