第15話
「夜々さん、到着致しました。今そちらに向かってドアを開けますね」
そう気遣われ、ドアを開けられるがそこにあるのは綺麗な車にドアを開ける真っ黒なスーツ姿の男に似合わないオンボロアパートの裏地。
部屋まで彼が着いてきて鍵が閉まると同時に玄関のドアを背にずりずり、と擦り付けながらストンとお尻を下ろす。
「借金に……利子もつけられたら……」
元々の借金も大きくて、それに加え、月日が流れる事に増していく利子が合わさったら、余裕に男性のサラリーマンの生涯年収の倍以上の額だ。
アルバイトはした事があっても、返せる額ではないし、生涯上手く行ったとしてもこのまま利子が膨れ上がったらと思うと頭が痛くなるのを通り越して死んだ方がましだと思うだろう。
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