「里沙……」

私を呼ぶ雄斗の声が愛しくて、私も雄斗の前を呼んだ。

「雄斗っ………」

何度も重ねた体は、あまりにも自然に再び重なりあった。

雄斗しか知らない時はわからなかった。

雄斗とは体の相性がいいってこと。

何度も何度も迎えそうになる感覚を最後まで我慢した。

私の上で激しく動く雄斗にぎゅっとしがみついた。

「雄斗っ、もう……」

それが、合図。

ちゃんと覚えていてくれた。

ピッタリと体を合わせて最後を迎える。

それが私が一番感じる最後だって。

私の体に覆い被さった雄斗の首に腕を回した。

雄斗の動きが早まり、雄斗の腕の中で、私は真っ白になった。

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