第11話

「意味わかんない!体がしゃべる訳ないじゃん」



「黙れ」



そう言うと同時に雄斗の唇が私の唇に触れた。



雄斗の威圧的な言葉とは裏腹に、優しくてとろけそうなキス。



そんなキスに溺れてしまいそうで、憎たらしくなるようなセリフを口にした。



「やりたいだけのくせに…」



「わかってんじゃん…」



雄斗が部屋に来るって時点で、こうなることはわかっていた。



雄斗は私を抱いてくれるって。



私はそれを拒む訳ないって。





大好きだから……。

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