第6話
別れても同じサークル。
どうしたら自分も雄斗も苦しまないでいられるか、雄斗と別れた後に訪れた長い長い春休みの間、ひたすら考え続けた。
サークルを辞めてしまおうと思ったけど、雄斗が悪者になりそうでそれだけは避けたかった。
先輩後輩に戻ろう。
雄斗の幸せを祈ろう。
そんな愛もあるよね。
大人になろうとする私が背伸びして出した答えがそれだった。
そんなふうに自分を納得させないと、とてもじゃないけどやっていけなそうだったから。
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