プロローグ③
「ここにいたか」
「うぉっ!?シャルリアさん!?」
「なんでここに!?」
「いや、少しな」
そうして二人の傷をシャルリアの力で治す
「うぉっ……すげぇ」
「ありがとうございます!シャルリアさん!」
「いや、礼には及ばない。私は他にも行く所があるからな、失礼する。」
そうしてシャルリアは去っていった
「……すげぇや……」
「さすが聖女と呼ばれてるだけはあるよな」
「おっかないけどな」
そのままシャルリアを褒める二人だったが
「それにしても、上や他の隊のやつらはよくあんな人を腫れ物扱いできるよな」
「うちの隊長も好かれてないみたいだしな」
実はオブリが率いている隊の多くは平民出身のものが所属しており、プライドの高い上層部などはよく思っていないのが実情である
「まぁ、プライドだけは一丁前な奴らにはシャルリアさんの良さなんか分かるわけないんだよなぁ?」
「あぁ、俺たちだけがわかってりゃいいんだよ」
――――――
「……来たか、ランスロット」
「何の用だ、クラウン」
シャルリアを呼びつけたのはレゼド・クラウン。クラウン家の四男であり、オブリと違う隊を率いているが、オブリやシャルリアからはあまりいい印象を持たれていない
「貴様、私に向かって……!」
「黙れ、さっさと要件を言え」
「チッ……」
そうして乱雑に要件を伝えた後、レゼドは去っていった
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