第4話

…ヤバイ。

………この状況はかなりマズイんじゃないだろうか。


人気のない路地。

おまけに道は入り組んでいて、辛うじて二人が同時に通れる程の幅しかない。


全身のありとあらゆる器官が、ものすごい勢いで警報を鳴らしている。

自分の鼓動がやけに耳に響く。

とりあえずどこでもいいから、この路地から離れなくては。



こんなところで、どうにかなってしまえば、


「……君、他所から来た子かな?」




―――――――たまったもんじゃない。

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