第14話

次の日、目を覚ました俺は、昨日の探索の疲れも少し残っているものの、心は満たされていた。無人島の生活が少しずつ整ってきたことを実感し、少しだけ余裕が生まれてきたように感じていた。


「おはよう、モナちゃん。今日は何をするべきか、考え中なんだ。」


『おはよう、敦。今日は、まずはさらに島の中を探索して、もう少し食料や資源を見つけるといいわ。安定した食料源があれば、毎日少しずつ生活が楽になるから。』


「確かに、それが一番大事だな。昨日見つけた木の実もいいけど、もっと種類を増やしたいし、何か新しい食料を探してみるか。」


『そうね。それから、もしできれば水をきれいに保つ方法を考えた方がいいかも。何か飲み水の管理ができれば、もっと安心して生活できるわよ。』


「水か…。池の水を使うつもりだったけど、もっと効率よく使える方法があれば、なお良しだな。」


俺は、モナちゃんのアドバイスを胸に、ゆっくりと体を起こして準備を始めた。寝床を片付け、少し周囲の掃除をしてから、昨日見つけた池に向かうことにした。池の水を利用するために、まずはその水源の周りをもっと詳しく調べてみる必要があった。


池に到着した俺は、まず水質を確認しながら、周辺を観察した。水面は澄んでおり、特に異常はなさそうだったが、もしものために簡単なろ過装置を作ることを考えた。


「なるほど、木の枝を使って簡単なフィルターを作って、水をろ過すれば、少しでもきれいな水が手に入るかもしれないな。」


『いい考えね。草や砂、炭などを使えば、自然のろ過装置を作ることができるわ。ちょっとした工夫で水質が格段に良くなるわよ。』


「よし、それなら、ろ過装置を作ってみるか。」


周囲の材料を集めて、俺は簡単なろ過装置を作り始めた。木の枝を使って筒の形にし、草や砂を詰め込むことで、水をろ過できる仕組みを作った。水を注ぎ、ろ過された水がゆっくりと落ちる様子を見ながら、なんだか嬉しくなった。


「これで、少しは安心だな。」


『素晴らしいわ、敦!これで清潔な水を安定的に確保できるわね。』


「うん、ありがとう、モナちゃん。」


ろ過した水を瓶に入れ、少しだけ飲んでみると、意外にも美味しく感じた。自然の中で自分の手で作り上げたものを使うことに、満足感を覚えながら、次は食料探しに向かうことにした。


俺はもう一度、昨日の探索の記憶を辿りながら、さらに島を深く進んでいった。日差しが強くなる中、周りの木々は風に揺れ、時折鳥の鳴き声が聞こえてきた。島の中は静かで、歩くたびに新しい発見があった。


「おっと、あれは…」


突然、足元に何かが見えた。小さなイノシシの足跡が地面に残されている。無人島にこんな動物がいたことに驚きつつも、その足跡が続いていることを確認した。


『イノシシの足跡ね。もし捕まえられれば、大きな食料源になるわよ。でも、あまり無理せずに注意深く行動して。』


「うん、分かった。」


俺は足音を忍ばせ、足跡を追いかけることにした。動物を捕まえるのは簡単ではないが、無人島生活を続けるには食料を増やす必要がある。慎重に進むと、しばらくして茂みの中から動く影が見えた。


「いる!」


茂みの中で、ちょうどイノシシが草を食べているのが見えた。まだ遠くから見ているだけだが、その動きが完全に無防備であることが分かる。


『今がチャンスかもしれないわ。捕まえるなら、今だと思うけど…。』


「うーん、ちょっと待って、あまり焦るのはよくないよな。」


俺は数歩後退し、冷静に計画を立てることにした。イノシシを捕まえるには少し仕掛けを作る必要があるかもしれない。それと同時に、道具ももっと工夫して作らなければならない。


「今日は捕まえるのは無理でも、もっと道具を作って準備しておくか。」


『その方が安全よ。道具をしっかりと整えて、次回に備えることが大切ね。』


「そうだな、ありがとう、モナちゃん。」


俺はイノシシの足跡を辿って少しだけ探索した後、再び道具作りに戻ることに決めた。無人島での生活は、一歩一歩積み重ねていくものだと実感していた。急がず、確実に、次のステップを踏んでいくことが大切だ。


「次はどんな道具を作ろうか…。」


『あなたの考え次第よ、敦。必要なものをどんどん作って、さらに無人島での生活を快適にしていきましょう。』                                    


モナちゃんのお陰で想像力膨らんだしなんか俺の頭良くなってる????

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