⑦嫉妬と本音-3-
(あの野郎~っ・・・俺を嫁にする為だけに殺しておきながら、爆乳女の胸に鼻の下を伸ばしやがって!!)
アイドネウスはシャルロッテの爆乳に照れていたのではなく、身の毛もよだつ世にも恐ろしい物体を押し付けられた事とミストレインに対する暴言に対して怒り狂っていたというのがあの時の真相なのだが、それを知らない彼女はただ憤慨していた。
コンコンコン
妖精のように愛くるしいシャルロッテと、大女と罵られる自分を比べてすっかり落ち込んでしまっているミストレインがいる部屋の扉を誰かが軽く叩く。
「姉ちゃん、わいや」
「レンちゃん・・・」
幼い頃からの相棒という事もあるのか、ミストレインはレンちゃんを部屋へと招き入れる。
「あ~っ・・・その・・・何て言えばいいかわいには分からんけど、姉ちゃんがアイドネウスはんを恨む気持ちは一応理解しとるつもりや」
けどな、人間は過去を反省して未来へと進む生き物なんやろ?
だったら姉ちゃんはアストライアー・・・いや、ミストレインとして生きて幸せになる道を歩んだ方がええんとちゃうんか?
男に掘られた屈辱っちゅうんは、わいには分からんけどな
「レンちゃん?レンちゃんは私を慰めに来たの?それとも傷つけに来たの?」
短い腕を組みながらうんうんと頷くレンちゃんの言葉に呆れた表情を浮かべてしまったミストレインが問い質す。
「失敬な!わいはただ純粋に姉ちゃんを慰めに来ただけや!!」
(レンちゃん・・・何で顔(?)が劇画風になっているの?)
「そ、そう?一応礼を言っておくわ。でもね、私はアイドネウスを恨んでなんかいないし、今の人生を受け入れているわよ」
「だったら、姉ちゃんは何で怒ってたんや?」
「・・・よ」
「何や?なぁ、姉ちゃん・・・何て言ったんや?」
「嫉妬よ!私はシャルロッテという爆乳女に対して嫉妬していただけではなく、自己嫌悪に陥っていたの!!」
問い詰めてくるレンちゃんにミストレインが顔を赤くしながら叫ぶ。
「何や、ただの嫉妬やったんか~。姉ちゃんも可愛いとこがあるやないか・・・って!だったらそれをアイドネウスはんに言えばええんとちゃうんか?」
「でも、俺はアイドネウスに・・・」
これで万事解決やと自信満々に言い切るレンちゃんに、ミストレインとしての人生を受け入れていながら暴言をぶつけてしまった自分をアイドネウスが許すはずがないと静かに落ち込む。
「男は度胸や!姉ちゃんも男やったら、こんなとこでウジウジ悩んどらんでアイドネウスはんに本音を・・・ぶつけてくるんや!!」
玉砕したら、そん時はそん時や!世界崩壊の日まで姉ちゃんのやけ酒に付き合ったるわ!!!
「レンちゃん、今の俺は女。それに、何か物騒な「んな小っちゃい事に拘っとらんで・・・さっさとアイドネウスはんのとこに行ってこんかーーーい!!!」
「何なのよ、もう!」
レンちゃんに追い出されるようにせっつかれたミストレインは、アイドネウスが閉じ籠っている部屋へと向かうしかなかった。
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