「warm night」



 美しく澄んだ夜空の下

 あなたと歩けて幸せだった


 星が綺麗 と言いながら私は

 あなたの横顔を見て

 あなたの癖を見つけていたわ


 嬉しさを隠せない私を見て

 そんなに嬉しい? と訊いたあなたも

 目を細めて幸せそうだった


 私を包んだ腕も

 安らぐ声も

 当たり前の温もりになればと思ってた

 弱気な私を やさしく叱ってくれたあなたに

 なにも約束できなかったのに


 本当は

 あなたのもとへ行けないと

 わかっていたの


 悲しむ顔を見たくなくて

 笑顔だけをおぼえていたかっただけ


 今はせめて 星に願っているの

 大好きな人が

 幸せでいますように と

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