「day after day」



 終業のチャイムが鳴り 教室の外

 グラウンドに駆けてくる彼


 落ちていく陽の光に照らされ 走り回る姿を

 毎日見ていた


 一緒に歩いた帰り道は

 自転車を引く彼の腕ばかり見ていた

 今思えば 横を向いて見上げて

 すぐ近くにいる彼の顔を

 目に焼き付けておけばよかったかな


 当たり前だった 彼がいる風景

 時が止まればと 願ったこともないくらいに


 最後の日 私を信じてくれたように

 離れても 同じ空の下

 彼は今日も笑っていると信じてる


 思い出せる笑顔があってよかった

 彼の 明るい笑顔

 本当は苦しかったときも いつだって

 よく笑っていた人


 同じ時代を過ごせてよかった

 汗で輝いた日々を 知っている

 今でも 大好きな人

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