「a last cup of tea」



 僕をひとりにするなんて と

 今にも きれいな瞳から 涙が出るんじゃないかと

 ハラハラする


 その通りね

 あなたをひとりにするなんて

 どうかしてるのかもしれない


 でも あなたは大丈夫だと

 私だからわかるわ


 もっと

 逞しくなって 強くなって

 きみをひとりにしない と

 大切な人に言えるあなたになるわ


 私がいれた最後のブラックティーを飲んだら

 部屋を出てね

 今にも 私の涙が出そうで

 ハラハラしてるから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る